出版社内容情報
正倉院宝物の目録『国家珍宝帳』など5通の献物帳を紹介し、多種に及ぶ宝物の性格を捉え直す。現存しない宝物などについても検討。聖武天皇遺愛の品々を中心に、光明皇后により東大寺盧舎那仏に献納された正倉院宝物。その目録である『国家珍宝帳』など5通の献物帳を書誌学的視点から問題点を紹介し、多種多様で国際色に富んだ宝物の性格を追究する。また、献納後の出納、点検文書、現存しない宝物についても検討するなど、これまで宝物の伝来してきた歴史的意義を論じた労作。
序―東大寺献物帳の諸問題を考える/正倉院宝物関係の文書記録(東大寺献物帳の書誌的考察〈東大寺献物帳の名称/東大寺献物帳の料紙/東大寺献物帳の特徴/法隆寺献物帳の書誌的考察/献物帳の作成者〉/正倉院宝物の曝涼・点検記録〈曝涼・点検文書の一覧/曝涼・点検文書の書誌/曝涼・点検文書の作成理由/曝涼・点検関係文書の題名〉以下細目略/宝物の出納関係文書/平安時代末以降の宝物の調査)/国家珍宝帳に所載の宝物 (御袈裟/赤漆文欟木御厨子/赤漆欟木厨子/楽器/遊戯具/武器と武具/香/鏡/漆胡瓶と巻胎宝物/屏風/日常的に使用された品々)/国家珍宝帳以外の献物帳に所載の宝物(種々薬帳に所載の宝物/屏風花氈等帳/献物帳に記載はないが北倉に収納の品々)
米田 雄介[ヨネダ ユウスケ]
著・文・その他
内容説明
聖武天皇遺愛の品々を中心に、光明皇后により東大寺盧舎那仏に献納された正倉院宝物。その目録である『国家珍宝帳』など五通の献物帳を書誌学的視点から問題点を紹介し、多種多様で国際色に富んだ宝物の性格を追究する。また、献納後の出納、点検文書、現存しない宝物についても検討するなど、これまで宝物の伝来してきた歴史的意義を論じた労作。
目次
序 東大寺献物帳の諸問題を考える
第1部 正倉院宝物関係の文書記録(東大寺献物帳の書誌的考察;正倉院宝物の曝涼・点検記録;宝物の出納関係文書;平安時代末期以降の宝物の調査)
第2部 国家珍宝帳に所載の宝物(御袈裟;赤漆文欟木御厨子;赤漆文欟木厨子;楽器)
第3部 国家珍宝帳以外の献物帳に所載の宝物(種々薬帳に所載の宝物;屏風花氈等帳;献物帳に記載のない北倉収納の品々)
著者等紹介
米田雄介[ヨネダユウスケ]
1936年兵庫県に生まれる。1964年大阪大学大学院博士課程単位取得退学。以後、宮内庁書陵部編修課長、正倉院事務所長、神戸女子大学教授等を歴任。公益財団法人古代学協会理事、県立広島女子大学・神戸女子大学名誉教授(文学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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