出版社内容情報
朝鮮東北部の咸鏡北道の経済活動・軍事基地や貿易・人口の動きを、国際情勢、自然環境などから考察。朝鮮社会の独自性に迫る。ロシア・中国と国境を接する朝鮮東北部に位置し日本の大陸進出の拠点とされた咸鏡北道。植民地時代の経済活動・軍事基地や港湾の建設・貿易・地方行政機構・人口の動きを、地域社会の特質や国際情勢、自然環境など複合的視点から考察する。朝鮮社会の主体性や独自性に迫りつつ、日本の植民地支配下における地域変容の実態を明らかにする意欲作。
序章/咸鏡北道の変容と朝鮮植民地化(近代の咸鏡北道〈咸鏡北道の経済的特質/対露貿易の進展/各地域からみる咸鏡北道の内外交易〉/日本の朝鮮侵略と清津港〈清津港の「開発」/清津港の「開発」の影響/日本人商工業者の動向と鉄道敷設〉/日露戦後の咸鏡北道〈日露戦後から一九二〇年代までにおける咸鏡北道の交易/植民地下の咸鏡北道の港湾と地域―一九二〇年代を中心に/植民地期咸鏡北道の農村と農家経営〉以下細目略)/せめぎ合う漁村と「開発」―一九三〇?四〇年代の羅津(行き詰まる港湾都市「開発」/地域の有力者・産業からみる社会変容/戦時体制と港湾・漁村)/終章
加藤 圭木[カトウ ケイキ]
内容説明
ロシア・中国と国境を接する朝鮮東北部に位置し日本の大陸進出の拠点とされた咸鏡北道。植民地時代の経済活動・軍事基地や港湾の建設・貿易・地方行政機構・人口の動きを、地域社会の特質や国際情勢、自然環境など複合的視点から考察する。朝鮮社会の主体性や独自性に迫りつつ、日本の植民地支配下における地域変容の実態を明らかにする意欲作。
目次
第1部 咸鏡北道の変容と朝鮮植民地化(近代の咸鏡北道;日本の朝鮮侵略と清津港;日露戦後の咸鏡北道)
第2部 せめぎ合う漁村と「開発」―一九三〇~四〇年代の羅津(行き詰まる港湾都市「開発」;地域の有力者・産業からみる社会変容;戦時体制と港湾・漁村)
著者等紹介
加藤圭木[カトウケイキ]
1983年埼玉県に生まれる。2014年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。現在、一橋大学大学院社会学研究科専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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