出版社内容情報
著者独自の視点をもとに初期中世国家論を再構成し、さらに高麗の国制を検討しつつ鎌倉・室町期の国制を解明。その終焉までを見通す。日本における中世国制の変遷を、初期―前期―後期に分け、その実態を論じる。中央集権国家体制が12世紀初頭に中世国家に転換するとの説を提示した著者が、その後の知見を加えて初期中世国家論を再構成し、さらに隣国高麗の国制に関する学説を批判的に再検討しつつ、鎌倉・室町時代の国制を明らかにし、その体制の終焉に至るまでを見通す意欲作。
序章/初期中世国家の成立(土地・人民の支配体制の転換/王権の転換/初期中世国家体制の成立)/平安日本・高麗前期の国制と政治運営(一〇・一一世紀の王権と政治構造/高麗前期の国制と政治運営/一〇・一一世紀の政治運営と国制)/初期中世国家の構造(後白河院政期の政治構造/政治構造の転換/初期中世国家の構造)/初期中世国家と諸権門・諸国(治天決裁の二つのルート/治天権力と諸権門・諸国/初期中世国家と諸権門・諸国)/鎌倉前期の国制(治天・鎌倉殿と諸権門・諸国/鎌倉初期の政治構造/鎌倉前期の国制)/鎌倉後期の国制と高麗(鎌倉後期の領主・百姓と国家体制/高麗の国制と「武人政権」/鎌倉後期の国家運営―治天・権門と実務官僚)以下細目略/後期中世国家の成立/後期中世国家の構造とその終焉/終章
佐々木 宗雄[ササキ ムネオ]
著・文・その他
内容説明
日本における中世国制の変遷を、初期‐前期‐後期に分け、その実態を論じる。中央集権国家体制が一二世紀初頭に中世国家に転換するとの説を提示した著者が、その後の知見を加えて初期中世国家論を再構成し、さらに隣国高麗の国制に関する学説を批判的に再検討しつつ、鎌倉・室町時代の国制を明らかにし、その体制の終焉に至るまでを見通す意欲作。
目次
第1章 初期中世国家の成立
第2章 平安日本・高麗前期の国制と政治運営
第3章 初期中世国家の構造
第4章 初期中世国家と諸権門・諸国
第5章 鎌倉前期の国制
第6章 鎌倉後期の国制と高麗
第7章 後期中世国家の成立
第8章 後期中世国家の構造とその終焉
著者等紹介
佐々木宗雄[ササキムネオ]
1948年、島根県に生まれる。1972年同志社大学文学部英文学科卒業。1977年同志社大学大学院文学研究科文化史学専攻博士課程単位取得。同志社大学文学部嘱託講師。博士(文化史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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