内容説明
大陸や朝鮮半島から人々の渡来や文化の伝播は、古代国家形成に重要な役割を果たした。大和政権とも深くかかわる息長氏などの近江の古代豪族と渡来文化の関係や、志賀漢人・依知秦氏の渡来氏族の活動を多角的に解明。
目次
第1編 大和政権と近江の古代豪族(再び近江における息長氏の勢力について;息長氏と渡来文化―渡来氏族説をめぐって;鹿深臣氏について―甲賀郡の古代;佐々貴山君の系譜と伝承;獣帯鏡がつなぐもの―武寧王陵・三上山下古墳・綿貫観音山古墳)
第2編 近江の渡来氏族と渡来人(近江における渡来氏族の研究―志賀漢人を中心として;依知秦氏の形成;橘守金弓について;大友曰佐氏と安吉勝氏―蒲生郡の渡来文化;錦部寺とその造営氏族―南滋賀廃寺試論)
第3編 律令国家と近江(信楽殿壊運所について―天平末年の石山寺造営の背景;甲賀山作所とその川津;十里遺跡出土の天武朝木簡について;近江の律令遺跡の諸問題)
著者等紹介
大橋信弥[オオハシノブヤ]
1945年茨城県石岡市に生まれる。1972年立命館大学大学院文学研究科日本史学専攻修士課程修了。現在、滋賀県立安土城考古博物館次長兼学芸課長
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