日本経済論・入門―戦後復興からアベノミクスまで

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641164116
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C1033

内容説明

1980年代まで世界から注目される高成長、安定した雇用と物価水準等、模範的だった日本経済がなぜ長期停滞に陥ったのか、復興期からアベノミクスに至る歩みよりその要因をひもとく。

目次

第1部 戦後日本経済の発展(占領・復興期―1945~59年;高度経済成長の時代とその屈折―1960~70年代;日本経済の国際化と経済摩擦―1980年代;バブルの崩壊と長期経済停滞の始まり―1990年代;小泉構造改革とその反動の時代―2000~2012年)
第2部 長期経済停滞と構造問題(経済成長の減速と日本的経済システム;人口の少子・高齢化と労働市場改革;社会保障と税の一体改革;TPPの意義と農業改革;アベノミクスと経済成長戦略)

著者等紹介

八代尚宏[ヤシロナオヒロ]
1946年生まれ。国際基督教大学教養学部客員教授・昭和女子大学グローバルビジネス学部特命教授。著書に『現代日本の病理解明―教育・差別・福祉・医療の経済学』(東洋経済新報社、1980年、日経・経済図書文化賞受賞)、『日本的雇用慣行の経済学―労働市場の流動化と日本経済』(日本経済新聞社、1997年、石橋湛山賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

13
格差拡大の2000年代は私にとっての失われた三十路に連動した。著者は、非正規労働について述べている(91頁)。この見解には違和感がある。長期停滞下では、長期雇用保障の対象は一定数に留まれば、正規転換の保障はない。失業者↑すら懸念される。ジニ係数は賃金格差だが、これは就業者の中だけでの格差計測だ、と注意を喚起する。これはその通りだが、NEETとかSNEPはどうなるのか。残念ながら、後で書かれている対策も評者には響かない。当事者性に欠くからだろう。178頁の中山間耕地を雑木林にするのは他著で既知だった。2013/09/24

MASPY

6
終戦直後からアベノミクスまでの戦後の日本経済史を概観すした入門書。八代氏は労働経済学者で、労働格差是正論者として著名なので、そのあたりの主張は本書でも垣間見られます。そのため、これまでの政策評価や今後の取るべき政策について、個人的には違和感のある主張もありますが、経済史を振り返るにはよい書籍だと思います。2023/04/11

東隆斎洒落

4
13.9.21 戦後から失われた20年までをおさらいするにはお薦めの入門書。 安定雇用、不動産担保価値増大、簿価会計、株式持合い・・・高度経済成長の成功体験を引きずる日本は、H4~6年のGDPがゼロ成長であるにも拘らず、「不況は短期的」と、雇用需要がオーバーシュートしていく。 面白いコラムは、40歳定年制。60歳定年から第二の職場でなく、40代でリセットし、22歳から70歳までの職業人生を2分割して活性化しようというもの。 「成功体験・既得権益に固執しすぎると、変化へ対応できない」と改めて思いながら読了。2013/09/21

Hisashi Tokunaga

2
教科書としての価値は大きい。問題の所在も、課題も大半は既出内容。最後のアベノミクスの章も大半は福祉関連の蒸し返しで、経済学としての分析はほとんどない。結局政治過程に対策は丸投げの感あり。2013/09/25

Y.U

0
頭にあまり入ってこないので2回読んだ。整理と発想に役立った気がする。2014/01/26

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