内容説明
国際関係学の文脈性を重視して、その核心的・具体的問題や様々な事例をゲーム理論を用いて読み解いていく。ゲーム理論の基礎から、国際関係学への応用の醍醐味を伝える。
目次
国際紛争と協調のゲーム:国際関係論とゲーム理論の融合を目指して
第1部 国際公共財と集合行為(国際協力と制度構築のゲーム理論;単独軍事介入と多国間連携軍事介入のゲーム)
第2部 法の遵守と政治(自衛権発動通報をめぐる政治的誘因:援助条件と相互性;遵守のパラドクス:法化は紛争における遵守を促進するか)
第3部 民主主義と合意形成(FTA/EPA交渉と国内改革の2レベル・ゲーム;対人地雷禁止条約形成のゲーム)
第4部 外交と情報(コミットメントの罠:現状維持の覚悟と錯誤;グローバリズムとリージョナリズムの交差:東アジア通貨危機と会議外交;合理的な秘密:危機外交のシグナリング・ゲーム)
著者等紹介
鈴木基史[スズキモトシ]
1990年、サウス・カロライナ大学大学院博士課程修了。現職:京都大学大学院法学研究科教授、Ph.D.(国際関係学)
岡田章[オカダアキラ]
1982年、東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。現職:一橋大学大学院経済学研究科教授、理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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