内容説明
刑法「変革の時代」だからこそ、刑法学の基礎―基本思想・諸原則・理論構造―をしっかりと理解する。刑法総論のコアを濃密に凝縮し、判例・学説の考え方を明快かつ丁寧に解説。姉妹編・各論とあわせて、必読の入門書。法学教室人気連載「ゼロからスタート☆刑法“超”入門講義」に最新情報を加え、待望の単行本化！
目次
第１講 刑法を学ぶということ
第２講 刑法は何のためにあるのか
第３講 刑法の基本原則
第４講 刑罰法規の解釈と適用
第５講 犯罪論の基本的考え方
第６講 構成要件をめぐって
第７講 未遂犯と即遂犯
第８講 故意と錯誤
第９講 違法性とその阻却
第１０講 責任とその阻却
第１１講 正犯と共犯
第１２講 犯罪論から刑罰論へ
著者等紹介
井田良［イダマコト］
１９５６（昭和３１）年東京に生まれる。現在、慶應義塾大学大学院法務研究科教授、法学博士（ケルン大学）、名誉法学博士（ザールラント大学、エアランゲン大学）。この間、日本学術会議会員、日本刑法学会常務理事、法制審議会刑事法部会委員、司法試験考査委員、宗教法人審議会会長等を努める。２００６年にシーボルト賞（フンボルト財団）、２００９年にザイボルト賞（ドイツ研究振興財団）を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Haruka Fukuhara
5
わかりやすく学び直しによかった。入門者が全体像をつかむのにも良さそう。2017/09/10
Hajime
5
原理・原則に遡って丁寧に説明してくれるおかげで、学説同士の関係は把握しやすかったと思う。それ以上に普段使ってる教科書(西田総論)の説を批判してるので参考になった。2015/12/18
ソーシャ
3
刑法学の基礎のみに焦点を当てて特に重要な箇所を丁寧に説明した本。網羅性はありませんが、おざなりになりがちな刑法学の要となる部分をしっかりと理解するうえで良書だと思います。2014/02/14
床ずれ
1
難しい専門用語がならんだ文章に突然、なんの脈絡もなしに井田先生のギャグが出てくる。2015/07/18
いせやん
1
なんとなく難しい用語を覚えて分かったつもりになっていた刑法総論について、一週間ほどかけて、あらためて考えなおす機会を与えてくれた。読もうと思えば二日もあれば読めるけど、一度総論を学んだ人であって、じっくり読んだほうがいいように思います。2014/02/21
