歴史の転換期<br> 378年 失われた古代帝国の秩序

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歴史の転換期
378年 失われた古代帝国の秩序

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  • サイズ 46判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784634445024
  • NDC分類 209
  • Cコード C1322

出版社内容情報

ローマがゴート人に敗北したアドリアノープルの戦いや、中国の南北分立の端緒となるヒ水の戦いなどをとりあげ、東西の帝国がいかにして統治能力を失っていったか、その後の世界はどのように変容したかを検証する。

南川 高志[ミナミカワ タカシ]
著・文・その他/編集

加納 修[カノウ オサム]
著・文・その他

南雲 泰輔[ナグモ タイスケ]
著・文・その他

佐川 英治[サガワ エイジ]
著・文・その他

藤井 律之[フジイ ノリユキ]
著・文・その他

内容説明

「よそ者」たちの声と亡国の兆し。ドナウをわたりローマ帝国に流入する人々、内乱に浮上するアジアの北方民族たち…国を統合する理念より排他的思潮が強まるとき国の威信は消え、崩壊への道が敷かれる。世界史を新しい切り口で考える。

目次

総論 失われた古代帝国の秩序
1章 ローマ的世界秩序の崩壊(ローマ的世界秩序;三七八年の激震 ほか)
2章 西ヨーロッパ世界の再編(「王国」の形成;家族と社会 ほか)
3章 ビザンツ的世界秩序の形成(ローマ的世界秩序からビザンツ的世界秩序への構造転換;ビザンツ的世界秩序成立の背景 ほか)
4章 漢帝国以後の多元的世界(苻堅の栄光と挫折―前秦帝国の興亡;漢帝国の平和―〓水以前 ほか)
5章 江南開発と南朝中心の世界秩序の構築(中華の辺境から王都の都へ;割れる中華、歪む中華 ほか)

著者等紹介

南川高志[ミナミカワタカシ]
1955年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学、博士(文学)専攻は古代ローマ史。京都大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

20
東洋史と西洋史の両側から世界史を眺めるシリーズの第2巻。第1巻でユーラシアの両端に登場したローマ人と漢人の帝国が、中央ユーラシアの寒冷化を引き金とする動乱の中で瓦解し、変質していく過程を描く。異民族が流入したことで帝国が崩壊したのではなく、これまで内部に取り込んできた異民族を「他者」として意識し、排除するようになったことで、世界帝国の地位から転落していく。古代文明の威光は物質的にも精神的にも失われ、危機の中で生まれた普遍宗教が人々の新たな拠り所になっていく。中世はもう目の前。前巻より面白かった。2018/10/06

さとうしん

13
ローマ的秩序がなお保たれているようでいて、気がつけばゲルマン的秩序、あるいはビザンツ的秩序に置き換わっている東西ローマと重なり合うようで重なり合わない漢帝国以後の中国。前巻と合わせて、中国史の古代・中世をヨーロッパのそれと歩調を合わせようとした宮崎市定の発想がどの程度妥当なのかを読者に探らせるような内容となっている。2019/03/13

ピオリーヌ

11
やはりこのシリーズは良い。ローマ、中国史が好きな方どちらにもお薦め。第四章では苻堅を主として五胡十六国時代の中国の多元化が語られ、第五章では江南の開発が取り上げられる。南川高志「ローマ的世界秩序の崩壊」を読む。378年のアドリアノープルの戦いの影響は大きく、30年後、ローマが打ち立てていた世界秩序の破壊へと繋がったとする。また「最後のローマ人」とも呼ばれるアエティウスへの評価に異議を唱え、アエティウスはローマ帝国における内なる「他者」だったとする。このアエティウスの解釈は新鮮。良い物読んだ。流石南川先生。2021/02/23

MUNEKAZ

6
ローマ帝国の分裂に中国の南北朝と、前巻で描かれた両古代帝国の崩壊を扱った一冊。広大な領土を支配した「帝国」故に多くの民族を内包し、それが帝国の強さにもつながっていたのだが、アドリアノープルの戦いや淝水の戦いなどの負け戦でその強さ、威信に揺らぎが生ずると、隠された軋轢や矛盾が噴き出す様は興味深い。ある意味で「多様性」とは、国家の強さに担保されているのかもしれない。またフランク王国にビザンツ帝国、のちの隋唐帝国など、崩壊の中から新たな秩序が立ち現れる姿も、述べられている。2018/07/09

naoto

3
歴史の転換期として、11の時代を1冊ずつじっくり見ていくシリーズ…かな?西のローマ帝国に、東の漢帝国が分裂する時代のお話。勉強不足な部分が多いのでとりあえず通し読みしたって感じだけど、類書を読んでしっかりこの時代を把握したいな。2018/08/26

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