出版社内容情報
ローマがゴート人に敗北したアドリアノープルの戦いや、中国の南北分立の端緒となるヒ水の戦いなどをとりあげ、東西の帝国がいかにして統治能力を失っていったか、その後の世界はどのように変容したかを検証する。
南川 高志[ミナミカワ タカシ]
著・文・その他/編集
加納 修[カノウ オサム]
著・文・その他
南雲 泰輔[ナグモ タイスケ]
著・文・その他
佐川 英治[サガワ エイジ]
著・文・その他
藤井 律之[フジイ ノリユキ]
著・文・その他
内容説明
「よそ者」たちの声と亡国の兆し。ドナウをわたりローマ帝国に流入する人々、内乱に浮上するアジアの北方民族たち…国を統合する理念より排他的思潮が強まるとき国の威信は消え、崩壊への道が敷かれる。世界史を新しい切り口で考える。
目次
総論 失われた古代帝国の秩序
1章 ローマ的世界秩序の崩壊(ローマ的世界秩序;三七八年の激震 ほか)
2章 西ヨーロッパ世界の再編(「王国」の形成;家族と社会 ほか)
3章 ビザンツ的世界秩序の形成(ローマ的世界秩序からビザンツ的世界秩序への構造転換;ビザンツ的世界秩序成立の背景 ほか)
4章 漢帝国以後の多元的世界(苻堅の栄光と挫折―前秦帝国の興亡;漢帝国の平和―〓水以前 ほか)
5章 江南開発と南朝中心の世界秩序の構築(中華の辺境から王都の都へ;割れる中華、歪む中華 ほか)
著者等紹介
南川高志[ミナミカワタカシ]
1955年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学、博士(文学)専攻は古代ローマ史。京都大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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