内容説明
グローバル化と、それに連動した新自由主義は、21世紀の世界秩序を劇的に転換してきた。この激変が生み出してきた複合的なインパクトはいかなるものか。本書では、世界秩序をめぐるヘゲモニーの変容とそれが及ぼすグローバル・サウスの社会・経済構造の変容過程と現実、そしてグローバル・サウスの諸地域が抱える21世紀型の諸課題を踏まえ、新たなグローバル、リージョナルなガヴァナンス構築に向けた構想を展望する。
目次
第1部 世界秩序の変容とグローバル・サウス(帝国、帝国主義、覇権そしてグローバリゼーション―その歴史的連関;21世紀のグローバル・サウス―ポスト新自由主義を構想する;米国の「平和」と「戦争」―ベトナム、アフガン、湾岸、イラク;アジア太平洋地域における安全保障と地域社会―「アメリカの湖」の形成と展開;「南」から見た「EUバンク」の半世紀―欧州投資銀行による対アフリカ開発金融の原型;冷戦終結後ロシアにおける社会経済変容―住生活の視点から ほか)
第2部 グローバル化と地域社会(生存権をめぐる底辺からの運動―自立と権利;開発・環境問題と発展途上国―国連の視点から;グローバリゼーションと途上国の貧困―最優先課題としての貧困削減;日本の外国人労働者政策―韓国との比較を通して;経済・金融危機のEUへの影響―EUへの懐疑と不満の増大か、政治的革新か ほか)
著者等紹介
松下冽[マツシタキヨシ]
1947年生まれ。1970年早稲田大学法学部卒業、1985年明治大学大学院政治経済学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(国際関係学)。現在、立命館大学国際関係学部特任教授
藤田憲[フジタケン]
1973年生まれ。1996年名古屋大学経済学部卒業、2005年名古屋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、博士(経済学)。現在、新潟大学大学院現代社会文化研究科・経済学部准教授、同大学人文社会教育科学系附置共生経済学研究センター構成員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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