内容説明
私たちの食生活に欠かせない肉や乳、卵はいったいどのように生まれ、食卓にのぼっているのだろうか。本書は、ウシやブタ、ニワトリの「畜産」をめぐり、研究者、牧場経営者など実務家、獣医コンサルタントといった多彩な執筆陣が、その歴史的経緯や現在の課題、これからの展望を、みずからの経験をふまえて多角的に論じる。
目次
第1章 ウシを通して畜産を知る―生産・流通から先端技術まで
第2章 「夢がいっぱい牧場」の展開―北海道での新規就農から六次産業化まで
第3章 松永牧場の誕生と展開―環境重視・品質本位のエコファーム
第4章 ブタはどこから来てどこへ行くのか―イノシシからブタへ・育種改良の現状と今後
第5章 なぜ養豚は「おもしろい!」のか―養豚の現状と将来
第6章 日本の養鶏、これまでとこれから―卵と肉、生産から食卓まで
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
dowalf
8
研究者、畜産経営者、獣医コンサルタントなど、畜産に関わる6人の方々が「畜産はこういうところがおもしろい!」というそれぞれの考え方を披露している一冊です。6人の著者の立場はみんな全く違うのに、みんなの書きたい事は広く深く、この本の内容だけでは書き足りない様子が感じられ、畜産業のふところは、本当に広いんだなあ、と思うと同時に、こんな魅力的な業界に、自分も何か力になれる事は無いかなあ、と考えさせられました。2017/01/08
Syouichi Nishiyama
6
ようやく読了。 工業製品も農業(畜産)製品も、品質改良、生産性向上は普遍だな。そして、原料や飼料を輸入に依存しているのも同じ課題か。
Kouhei Higuchi
1
牛、豚、鶏について各項目で歴史から実際、今後の課題までを分かりやすく解説している。大まかに畜産を理解するにはとても良い本だった。2016/07/28