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出版社内容情報
日本経済新聞の「エネルギーと技術」テーマでの連載された全36回の記事を最新の情勢を踏まえてリライト。エネルギーの技術的なことから社会システム上の方策にも触れる。
本書の執筆陣が所属する化学工学会は、震災による深刻な電力供給不足を受け、官公庁、政策立案関係者へ向けて、2011年4月に「震災に伴う東日本エネルギー危機に関する緊急提言」を行った。この提言は各方面から大きな反響をよび、日本経済新聞の経済教室のゼミナールで「エネルギーと技術」のテーマで連載を行うに至った。
本書はこの連載記事全36回に日々替わりつつある現状を踏まえ加筆訂正を行い書籍化したものである。本書の中では、日本全体で乗り越えていかなければならないエネルギー問題に関して技術的課題や社会システム上の問題などさまざまな視点からバランスよく見解が示されている。中でも特筆すべきは、大規模な計画停電を出来るだけ回避しながら、供給不足を乗り越えるための方策についても触れていることである。
エネルギー問題について多くの書籍が刊行されているが、事実に基づき中立的な観点の書籍は非常に少ない。
エネルギー関係のビジネスマンや自治体関係者には必須の内容に仕上がりました。
【著者紹介】
化学工学会:1936年化学機械協会として発足。発足から現在に至るまで化学工学をはじめとする広い範囲の産業分野の研究や技術の開発の推進に積極的に取り組み、環境と調和した高度産業社会の構築のために重要な役割を果たしています。
内容説明
好きなときに好きなだけ電気を使える時代は終わった。これからのエネルギーを支える技術を網羅。
目次
今日の社会をつくる電力技術(電力供給力不足対策―電力の需要と供給をバランスさせる;火力発電―原子力に比べれば安全だが、CO2排出増が問題;火力の発電効率―タービンの高温化が燃料費を下げるキー技術 ほか)
これからのエネルギー供給を支える新技術(電力融通―周波数変換所の容量増強で広域融通のボトルネック緩和を;太陽光発電(周辺機器の低価格化が重要;変換効率向上へ太陽電池の研究開発進む;大規模導入時には電力需給調整が必要)
風力発電―大きな賦存量を活かす課題解決が必要 ほか)
災害に強くエネルギーを上手に利用する社会へ(コプロダクション―コプロダクションと企業間連携;ヒートポンプ―ヒートポンプによる熱の有効利用;自家発電設備―自家発電による災害に強い仕組みづくり ほか)