内容説明
不埒な生きざまから“社交界の悪魔”と呼ばれる公爵ルパートは、パーティの最中、レディがにやけた伊達男に襲われているところに出くわした。とっさに助けた彼は、女性がパンドラ・メイベリーと知り目をみはる。1年前、二人の男がパンドラを巡る決闘で命を落としたという。以来彼女は魔性の女と囁かれているのだ。それにしても…実に美しい。潤んだすみれ色の瞳は、悪評とは裏腹に汚れ一つなく見える。ルパートはその瞳を見つめるうちひらめいた。もしかしたらぼくの目下の悩みは解決するかもしれない―彼女を花嫁にすれば。19世紀のドラマティック絵巻を、実力派作家が紡ぐ!最新ヒストリカル!
著者等紹介
モーティマー,キャロル[モーティマー,キャロル] [Mortimer,Carole]
ハーレクイン・シリーズロマンスで人気を博し、もっとも愛される作家の一人。1978年にデビュー以来、実に190作以上の作品を生みだした
清水由貴子[シミズユキコ]
英米文学翻訳家。上智大学外国語学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
27
2作目を先に読んでしまったんですが、未亡人とは名ばかりの美女がかわいいかわいい。最初からドカンとやられている男子のオタオタぶりを馬鹿者めが、と鼻で笑ってやりましたよ。犯人がすぐにわかってしまっても怒ってはいけませんよ。2018/11/13
すもも
9
★★★★☆ SOME LIKE IT WICKED 2012年作品 良かったです。ヒーローヒロインの頭の回転の速さが会話の中で自然に表現されていた。ヒロイン元夫のまわりは類友ばかりだったな。2016/05/07
ネフェルティア
9
面白かった〜。最近面白いロマンス本に当たらない事が多かったから、ミステリーとか違うジャンルを読んでいたけど、久しぶりに面白いロマンス本が見つかって楽しく読了。デビルというあだ名のわりには、ルパートがすごく良い人で特に酷い放蕩者という感じが全くなかった。パンドラに素っ気なく断られても、家に何度も押しかけてきたり近くをウロウロしてる姿がツボだわ。犯人やルパートの元愛人対決もあっけないし、ページ数も少ないけど、それでもとても面白かった。次の伏線もはられていたので、それも気になるので読もうと思った。2015/08/23
黒崎ディートリッヒ
7
1817年イギリス。その放蕩者さから<社交界の悪魔>と呼ばれる公爵ルバードが恋をしたのは、若き未亡人パンドラ。どうやら彼女はワケありのようで、彼女と婚約した男たちは決闘で皆命を落としていた。だが、実際の彼女は・・・・。 ヒストリカル・ロマンス。悪魔と呼ばれる公爵と、呪われていると噂される未亡人との恋を描いた話。ヒロイン、パンドラの設定が良かった。確かに名前もギリシア神話の災いを招く女と同じ名前だし「勘違いされやすさ」が見え見えな所とか、本当の彼女は「女だからって呪われているわけじゃないわ」な純粋な部分も。2014/12/04
ひまわり
7
短いので物足りない感はあるけど冗長でだらだら続くよりはいいかな。ヒーロー友人とヒロイン友人のフラグが立ってたけどスピンはあるのかしら?2014/05/10