ポプラ文庫
海を撃つ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 207p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784591158241
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



吉村 龍一[ヨシムラリュウイチ]
著・文・その他

内容説明

北陸の漁村で育った二十歳の十兵衛は、険しい龍神参りを成功させ村に大漁をもたらす。一時は英雄となるも、初恋の君と過ちを犯して村を追われてしまう。突きん棒漁師・伝照に命を救われ、三陸で銛突き漁の修行を始める十兵衛。狙う獲物は、師の片目を奪った巨大メカジキ―。

著者等紹介

吉村龍一[ヨシムラリュウイチ]
1967年山形県生まれ。近畿大学豊岡短期大学卒業。2011年『焔火』で小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。元自衛官の肉体派作家として注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

18
荒ぶるメカジキ一本銛漁師のお話でした。時代は昭和初期から始まり50年代まで。ラストはまるで映画ジョーズの様な対決シーン。まあそこまでハラハラドキドキはしない。2021/10/19

Nao Funasoko

9
読了後、単行本刊行時に読みそびれていた作品だったことに気づく(表紙が変わってた)今年2冊目の吉村龍一作品。 漁船、漁具、鍛冶、風習や習わし、、、一つひとつのトピックにまつわる情報量は多いのに物語全体としては何故かそこまでの深さが感じられないのが気になる。好きなジャンル故に残念。ネイチャーアクション系はこれからも書き続けて欲しい。2018/02/10

yamakujira

8
北陸の漁村で育った漁師の若者が過ちを犯して村を逐われ、遠く流れて旧知の伝照に救われて、三陸で銛突き漁の修業をはじめる。老いてなお師匠の遺志を継いで巨大メカジキを追う十兵衛は、とうとう仇敵と出会い最後の死闘を演じる。白鯨を彷彿とさせるような物語は大海原を舞台にした壮大な雰囲気を感じるものの、物語が簡単に進むようで物足りない。伝照が自分を庇って消えたことで十兵衛は呪われてしまったのか、伝照の自然観から乖離した偏狭な執着心しか持てないまま老いたのが悲しい。ラストはともに逝ってほしかったな。 (★★★☆☆)2019/05/06

夜盗エメラルド

4
台詞がほぼ東北訛りで読み辛がったが、話どしては面白がった。戦前の性さオープンな風習、漁師町におげる土着信仰ど神秘性、格闘の荒々しさなど印象的な場面多い。 十兵衛が仇敵のメカさ対して感じる奇妙な愛情は、よほどその道どご究めだ者にしか分がらねぁ境地なのだべ。 最後の決戦勝づにせよ負げるにせよ、その雄姿どご誰がに見届げでほしい、虚しい終わり方はしねぁでほしいど願った。その点、ラストはしったげ喜ばしいものだった。 性さオープンだんて仕方ねぁのがもしれねぁが、例えがいぢいぢ汚え。銛で突いだ時の感覚射精さ似でらどが。2018/07/05

ヒラー

0
物語だった。2018/02/05

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