内容説明
それは、食材の生産・運搬・調理・食べること・消化・排泄といった複雑で繊細な営みの連鎖によって構成されている。この連鎖をなかなか知覚できない現代社会では、人びとは「食」に対する関心もリスペクトも失ってしまうのではないか―。本書は、根源的な営みを、食べものの動きに沿って、「食べるもの」「食べものが口に入るまで」「人体内でおきていること」「しまいかた(排泄や身体の扱いかた)」の4部構成で解説。食文化を広範囲から見つめ直す画期的な一冊。
目次
1 食べるもの(食べるものを手に入れる;食べ物―なくてはならないもの ほか)
2 食べ物が口に入るまで(料理するということ;作る人、食べる人 ほか)
3 人体内で(五感;味覚 ほか)
4 しまいかたを考える(排泄物のゆくえ;いのちの交換と地球環境 ほか)
著者等紹介
佐藤洋一郎[サトウヨウイチロウ]
京都府立大学特別専任教授。ふじのくに地球環境史ミュージアム館長。専門は植物遺伝学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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