出版社内容情報
適菜収[テキナオサム]
著・文・その他
目次
第1章 そろそろ日本はおしまいではないか(「戦後レジームからの脱却」は駄法螺;自称保守と花畑左翼の知的劣化)
第2章 人間はどこまで下品になるのか?(痛い目に遭ってもわからない日本人;国辱にこだわる時代も過ぎ去ったか;妄想の産物を批判する「花畑左翼」)
第3章 大人のための「学問のすゝめ」(世界を深く知るための努力;楽しいことには意味がある)
第4章 問題は右でも左でもなく下である(「橋下的なもの」から「日本」を守るために;橋下化する日本)
第5章 狂気の時代を生き抜くために(なぜ目の前にあるものが見えないのか?;合理主義者が世界を破壊する)
著者等紹介
適菜収[テキナオサム]
1975年山梨県生まれ。作家。作詞家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
284
ここしばらくの政治の無茶苦茶な流れに歴史的に哲学的に著者が考察した一冊。当分こういう流れは続くのかなぁ。こんなのを支持する人も相当おかしいな。安倍政権が仮に倒れても、流れは変わらないんだろうなぁ。と暗澹たる気分になった。2018/04/19
ヒデミン@もも
42
なんだろ、感想難しい。装丁が面白いと思ったら太い帯だった。そうそうと思うところもあるのだけれど、如何せん上から目線過ぎて苦しくなる。誰を対象に書いているのかわからない。2018/09/07
あつひめ
26
点訳一校正完了。自分ではまったく手に取らない本。ぱらぱらとみて徒然草や万葉集が出てきて面白いとは思ったが、読み始めてすぐに人の名を呼びつけでこれでもかというくらいに出してくるのには気が滅入った。せめて、最初に凡例で断ってくれたら。あとがきで書かれてもあまり気分は良くなかった。これだけ週刊誌等の資料を集めていることにも驚き。アンチこそ最強の味方とも言うが、だから、私たちはどうしたらいいのだと迷いの種だけを埋められた気分。未来のためにもしっかり政治経済を国民が見張る必要があるのかもな。2022/10/24
たまきら
25
ミームが席捲する時代にふさわしい…そんな政治家が頭角を現すいま、思想ですら散文的な気がする。深い厭世、諦観。どこまでが著者の本当の気持ちなのかわからず戸惑う。古生物学者が「現在の地形も人類の台頭も時の流れでしかなく、絶滅はいつか来る」とすらりと大観している事実を、言葉を生業とする人から別の視点で気づかされた感じ。この本で唯一、「愛」が出てきた部分こそ、著者の真意だと思いたい。2018/09/11
Tenouji
15
「改革」が、既に権力に利用されているものになっている、とのこと。参考になった。総じて、この手の本の主張点に異存はないんだけど、結局のところ、啓蒙的、批判的スタイルにならざるをえないのが、なんとも。また、技術に対する分析や、自然に対する観察は、急に美学の話しなったりしてるので、愚痴っぽい、ネガティブな印象だけが残る。2018/04/25