内容説明
2020年2月11日、名監督がこの世を去った。接した9氏の胸にある、それぞれの野村克也像と「野村の教え」。教え子たちは章末で、思いを手紙にしたためる。われわれの知らないノムさんに、新しく出会える一冊。
目次
1 ヤクルト時代 脇役の一流になる(宮本慎也)
2 楽天時代 変わる勇気を持つ(山〓武司)
3 南海時代 結果論を言わない(佐藤道郎)
4 南海時代 妬み、僻みをバネにする(江本孟紀)
5 南海時代 考える野球の合理性(井関真(当時大阪日刊スポーツ))
6 ヤクルト、阪神時代 何事にも根拠がなければいけない(広澤克実)
7 ヤクルト時代 難しさを知って、やさしくやろう(中井聡(共同通信社))
8 南海、ヤクルト、阪神、楽天時代 全知全能を振り絞り、全身全霊を傾けて事に当たる(松井優典)
9 父の背中 野球に学び、野球を楽しむ(野村克則)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みえ
47
現役のときを知らないから野村克也さんの頑固そうなキツいこと言いそうな監督だな~としかイメージ的がなかったけど、すごい人だったんだな~。2020/11/06
katoyann
11
宮本慎也、山﨑武司といったプロ野球選手から新聞の番記者まで野村克也と縁の深かった関係者が野村克也逝去に寄せた手記を編集したもの。広澤克実や宮本慎也が語る思い出はヤクルトファンとして興味深いが、強く印象に残ったのは山﨑武司と江本孟紀の手記である。山崎は豪快なタイプだが、楽天在籍時代に野村の助言によって本塁打王を獲得した。妙にウマが合ったということだが、配球を読むという助言を行いつつ、ホームランバッターとしての長所を尊重するようなコミュニケーションを取っていたみたいである。エモヤンは愛ある毒舌で笑ってしまう。2024/02/14
まさ
2
自分が死んだとき、こんなにも教え子たちから思われていたら嬉しいだろうなあ。もちろん、良いことも悪いこともあるけれど、どの人の言葉からも愛が感じられて、特に最後の手紙の部分は涙なくして読めなかった。人を遺した人だったのだなあ。ノムさん。2023/11/05
モート
1
野村監督歯生きているんだね。こんな人になりたいと思った。2021/03/16
パスカル
1
古田、嶋、田中、新庄etc。思いついただけでも、まだまだ手紙を書いてほしい面子がいる。改めてノムさんは偉大だったんだなー。願わくばノムさんの教え子たちが後進に伝えていって、野村の考えが一種のスタンダードになってほしい。2020/11/26