平凡社新書<br> 象徴天皇の旅―平成に築かれた国民との絆

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平凡社新書
象徴天皇の旅―平成に築かれた国民との絆

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  • サイズ 新書判/ページ数 318p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858891
  • NDC分類 288.48
  • Cコード C0223

出版社内容情報

平成の象徴天皇という立場にあって旅とはどんな意味をもつか。被災地への旅、慰霊の旅、和解の旅。その多くに同行した記者の見聞記。

はじめに

第一章 人々のかたわらへ──国内の旅
分刻みのスケジュール/現代の大名行列/天皇の車両が信号で停まらなくていい法的根拠
かつてあった県広報課の記者接待/植樹祭は必要なのか/「これが平成流か」
二十五年を隔ててつながった「あさくら讃歌」/神出鬼没の「追っかけおばさん」
ソープランドの看板に目隠し/高速インターで天皇旗の?着脱儀式?
国体から始まった新たな巡幸/知事の個人パフォーマンス/再起をうながしたハマギク
被災地の毒舌ばあちゃん/国歌斉唱に加わらない理由/大興奮、夜の提灯奉迎
人々を隔離する「奉迎指導ポリス」/「トメケンはできますか?」
海のない県で「海づくり大会」/県が選んだのは「名士」だけ/「ありがとう」の意味
「ごきげんよう、美智子でございます」/水俣で感じた陛下の感情
真実に生きることができる社会

第二章 親善と「外交カード」──外国への旅
天皇外交の政治的影響/両陛下の会見取り止め要請/長いあいさつに苦情
歓迎式典前にスコール/素通りしてしまった過去の戦争/「ごめんあそばせ」と皇后さま
両陛下来訪が1面トップ/熱心に展示を見る二人のシルエット
現場が凍り付いた?不敬事件?/天皇の意思で実現したベトナム訪問
偉丈夫のベトナム儀仗隊/青年海外協力隊員との懇談は慣例/陛下のスピーチに修正依頼
忘れられていた残留日本兵家族/二人の子の父親になっていた「ドクちゃん」
両陛下を迎えたバイクとアオザイ軍団/天皇陛下の「自省史観」
泣きながら両陛下を迎えたタイ市民

第三章 悲しみと希望をともに──被災地への旅
七週連続の被災者見舞い/人間を?だまし討ち?する津波/正座で話しかける
「コウナゴは入っていますか」/次元の違う凄惨な現場/大川小学校の悲劇
被災者の悲しみを聞き続ける/「被災者のああいう笑顔は初めて」/両陛下の?勇み足?
原発被災者のもとへ/丁寧すぎる(?)言葉に和む空気/忘れられた被災地へ
峠を走る御料車/懇談の場に首長らの?割り込み?/両陛下、予定外の声かけ
日帰りには遠すぎる熊本の被災地/皇后さまの上着に「くまモンバッジ」
個室形式の避難所/女の子が陛下に紙の花束/発災間もない時期だからこそ

第四章 歴史のトゲを抜く──和解への旅
長年続いた中国からの訪問要請/くすぶる「お言葉」問題/百八十人の大記者団
北京市民のインタビューは不可/寒さで震えた歓迎式典/日中で唱和した「不幸な一時期」
記者人生で極限の忙しい夜/万里の長城訪問に難色/歴史問題の「一発解決」は幻想
香港で見えた人民の感情/「平成」の語源の石碑/長身の美人SP
沿道の大歓迎は市民隔離の結果?/天皇訪中の歴史的評価
沖縄にわだかまる「昭和天皇メッセージ」/実現しかけた昭和天皇の沖縄訪問
県民感情に配慮して「お言葉」が「お声かけ」に/天皇家の「鎧わぬ」伝統
植樹祭お言葉で異例の戦争言及/式典に過激派乱入?

第五章 「忘れてはならない」──慰霊の旅
天皇の意志による戦跡地訪問/地獄の島へ/「決して忘れてはならない」
沿道に日の丸とパラオ国旗/「死、苦しみ、困難という悲しみの記憶」
日本のNGOがたずさわる不発弾処理/困った「熱心なご説明」/他国の犠牲者も忘れない
「親日」の背景にある歴史/記憶を喚起する旅/寝耳に水、二年連続の海外慰霊
フィリピン残留日系人の悲劇/「両陛下をひと目見たい」/異例の大統領の出迎え
無名戦士の墓で二分間の拝礼/日系二世に「あなたたちを誇りに思う」
雲の切れ間からのヘリ着陸/「この日のことを英霊に報告したい」
レイテ島の方角をじっと見つめる

第六章 周縁から見た日本──島々への旅
離島ゆえの「困難」/自然な触れ合いと形式的な懇談/小さな島の過剰警備
与論島の「日の丸街道」/ホテル前の海で巡視船が警戒
「永良部百合の花」の合唱で見送り/全都道府県二巡を達成/日本最西端の島へ
天皇に対する感情の変化/分断を埋めようとしてきた天皇
「天皇陛下、日本国、沖縄県バンザイ」/西の果ての自衛隊
「ヘミングウェイが書いていますね」/与那国と台湾の深い交流/車列から外された報道バス
中枢から見えない格差



井上 亮[イノウエ マコト]
著・文・その他

内容説明

平成において天皇、皇后両陛下と国民との間に築かれた関係とはいかなるものだろうか。天皇は即位後、全都道府県を二巡し、外国への訪問も三十六カ国を数える。そこには、旅こそ象徴のあり方の根幹という、天皇自らが練り上げた象徴天皇像があった。天皇、皇后両陛下の旅の多くに同行してきた記者による異色の見聞記。

目次

第1章 人々のかたわらへ―国内の旅
第2章 親善と「外交カード」―外国への旅
第3章 悲しみと希望をともに―被災地への旅
第4章 歴史のトゲを抜く―和解への旅
第5章 「忘れてはならない」―慰霊の旅
第6章 周縁から見た日本―島々への旅

著者等紹介

井上亮[イノウエマコト]
1961年大阪生まれ。86年日本経済新聞社に入社。社会部で警視庁、法務省、宮内庁などを担当。現在、編集委員(皇室、近現代史担当)。元宮内庁長官の「富田メモ」報道で2006年度新聞協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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まーくん

49
「平成」もいよいよ大詰。長年、皇室を担当した日経記者が行幸啓に同行、見聞きしたことをまとめている。旅の意義や舞台裏、両陛下の心情などが推察されて興味深い。筆者は両陛下のお気持ちに深く共感しながらも、前例踏襲や警備などに疑問を呈している。また、”いつか来た道”になってはならないためのマスコミの責任にも触れている。先般、天皇が生前退位の気持ちを表明された時は自分も驚いたが、今は大いに納得している。戦後、”象徴”という得体のしれない立場とされた天皇が、真剣にその立場に向き合われたことは尊敬以外の何物でもない。2019/03/25

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

10
面白かった。 天皇の内外の旅に同行取材した記録。「天皇の政治利用を監視するのがマスコミの仕事」という観点が一貫して貫かれている。タブーのない、冷静かつ率直な内容で最後まで気持ちよく読み通すことができた。 明仁天皇夫妻が心を尽くして、人々に寄り添おうとして努力していたことを目の当たりにした著者は、率直に感銘を受けたと語っている。しかし、管理する側の都合で形式的になっている行事について徹底批判しており、それを記者として直々に宮内庁関係者などに伝えて、天皇の動き方の改善につながる例があったことには驚きを感じた。2019/12/30

niisun

10
『報道記者が見た「象徴天皇の旅」』とったところですね。著者の雑感的な部分については、いろいろ?な点もあるものの、天皇皇后両陛下と同じ時間同じ場所で、自らの目と耳、肌で感じてきた実録である点には、有無を言わさぬ力強さと、希少性があるように感じます。本書を読み、両陛下、日本の隅々や世界各地に、印象的な旅をされてきたのだなぁ~と、感慨深かったですね。その一つ一つの旅の積み重ねが、即位時には曖昧模糊としていた平成の天皇皇后のカタチを、大多数の国民が自然とイメージ出来るカタチに築き上げていったんだなと感じました。2018/09/06

乱読家 護る会支持!

2
「時として人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うこと」。象徴天皇の役割の一つとして、陛下が大切にされている事の一つ。 国内の旅、外国への旅、被災地への旅、和解への旅、慰霊の旅、島々への旅。象徴天皇として、旅を重視された。。。 被災地で膝をついて被災者の声に耳を傾けられるお姿。 僕は、戦後に象徴天皇になられたのではなく、過去からずっと、天皇陛下は日本国民の象徴であられたと思うのです。権力を持たず、ひたすらに国民の為に祈りを捧げられる存在が、この国の強さの一つであると思います。2018/12/27

zisuke

0
うん、なるほど2018/11/18

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