出版社内容情報
17?20世紀に描かれた美しい博物画による花の図鑑が新装版で登場。果実や野菜、庭木や街路樹など有用な植物を集めた第3巻。
荒俣 宏[アラマタ ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
一部の人々にとっての「有用」は、それ以外の人々にとっては破壊と搾取のはじまりであった。ページをめくると世界の見方が変わる。百世不磨の植物誌、威風堂々の復刊!
目次
金のなる木が育つ園―有用植物と経済戦略
オレンジ
キンカン
ダイダイ
マルメロ
カリン
リンゴ
ナシ
ウメ
ユスラウメ〔ほか〕
著者等紹介
荒俣宏[アラマタヒロシ]
1947年東京生まれ。博物学研究家、作家。慶應義塾大学法学部卒業。幻想文学、図像学、博物学、産業考古学、妖怪学など幅広い分野で著作活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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才谷
0
人間が栽培している植物の中には原産地が不明のものや原種が失われたものがあるが、人が品種改良した植物を育てたことで原産地から元の植物を失わせたためだったんだなぁ。2018/05/26
kaz
0
花を博物学的観点から紹介したもので、写真ではなく、いずれも何らかの図版から持ってきたもの。オレンジ、リンゴ、モモ、イチゴ、バナナ、パイナップル等の果物、カボチャ、トマト、ジャガイモ、サツマイモ等の野菜、ムギ、イネ、トウモロコシといった三大穀物、コーヒー、カカオ、タバコ、ホップ等の嗜好品に近いもの、さらには繊維を取るもの、建材となるもの等、多様な植物が紹介されている。なお、個人的には、図版部分よりも、冒頭の有用植物の囲い込みに関する解説部分の方が面白かった。2018/04/04