出版社内容情報
柚木 麻子［ユズキ アサコ］
著・文・その他
内容説明
背中をバシッと叩いて導いてくれる、アッコさん節、次々とサク裂！妙に冷めている男性新入社員に、忘年会プロデュースの極意を…（「幹事のアッコちゃん」）。敵意をもってやって来た取材記者に、前向きに仕事に取り組む姿を見せ…（「アンチ・アッコちゃん」）。時間の使い方が下手な“永遠の部下”澤田三智子を、平日の習い事に強制参加させて…（「ケイコのアッコちゃん」）。スパイス絶妙のアドバイスで３人は変わるのか？そして「祭りとアッコちゃん」ではアッコ女史にも一大転機が！？突破の大人気シリーズ第３弾。
著者等紹介
柚木麻子［ユズキアサコ］
１９８１年東京都生まれ。立教大学文学部フランス文学科卒業。２００８年「フォーゲットミー、ノットブルー」で第８８回オール讀物新人賞を受賞。受賞作を含む連作短編集『終点のあの子』でデビューした。１５年『ナイルパーチの女子会』で第２８回山本周五郎賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
1098
柚木麻子は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。アッコちゃんシリーズ３作目。ワンパターン化していますが、心地良い繰り返しです。私は高校の打上げ以来３０年超の幹事歴ということもあり、４篇の中では表題作の「幹事のアッコちゃん」がオススメです。アッコさん曰く「幹事が楽しむ」を個人的に実践している感じがします。少なくとも自分が行きたい店・料理をチョイスしています。ところで作品の中では「アッコさん」なのにタイトルは「アッコちゃん」の理由をご存知の方はいますでしょうか？本シリーズが終了しそうな雰囲気が気になります。2016/03/06
風眠
889
迷える女子をいつの間にか、てか結果的に？いい方向へ導いているアッコ女史だけれど、迷える男子をいい方向へ導いたパターンは初めてかも。レミちゃんのビアガーデンも繁盛してるし、あの三智子ちゃんも役職がついてキャリアウーマンとして素敵に成長してる。同棲してた彼とも結婚したしね。そしてどんな時も最強なアッコ女史。これまではサイボーグみたいって思ってたけれど、挫けそうになる弱さを抱えながら頑張っている「アッコちゃん」ていうひとりの女性だったんだなって、うるうる。ご都合主義上等！だってこれは元気をもらうための本だから。2017/01/08
zero1
802
時は金なり！シリーズ第三弾。表題作はビアガーデンのレミがおでん屋に。三智子の後輩で忘年会の幹事をする久瀬は冷めていた。連夜アッコと宴会に参加する。「アンチ・アッコちゃん」は悪口を書く記者の温子がアッコに取材。寝込むアッコの意外な実態。「ケイコのアッコちゃん」は部下を持ち仕事で時間が不足していた三智子。アッコと習い事を。「祭りとアッコちゃん」は三智子の所属している商社がアッコのポトフ＆スムージーを買収？祭りで焼きそばを作るアッコ。軽いが読んで救われる人がいるはず。アッコ世界へ！これで終わり？2019/07/06
Yoshihiko
707
今回のアッコさんもステキでした。しかも今回は全編アッコさんなので、満足度も高い。「アンチ」と「祭り」の話がお気に入りですが、まだまだ続きますよね？2016/04/01
ミカママ
595
心のビタミン剤、アッコちゃんシリーズもこれにて手持ちの作品は終了。なるほどアッコちゃんは帰国子女であったか。帰国して偏食の多い彼女を心配した小学校の栄養士さんが、彼女のためにメニューを、、、というあり得ない設定は置いといて、彼女の生い立ちにも触れられて。いつもながらの彼女の機転、前向きな生き方には刺激をもらえる。またこれは三智子の成長物語でもあって。当初からしたら、彼女の生き方は別人のよう。これからもアッコちゃんには我が道をガンガン歩いて行って欲しい。そしてこの表紙の完コピは絶対ムリ（笑）2019/10/18
