出版社内容情報
会社等の枠を越境して学びの場を求める越境的学習が個人と組織にもたらす効果について事例研究をもとに検証。会社等の枠を越境して学びの場を求める「越境的学習」が企業の人事部門から注目されている。先行研究をレビューし、事例研究をもとに働く人とその組織にもたらす効果を検証する。
石山恒貴[イシヤマノブタカ]
著・文・その他
目次
序章 曖昧な越境的学習という概念への注目
第1章 越境的学習の定義
第2章 越境的学習における境界
第3章 ナレッジ・ブローカー
第4章 越境的学習とナレッジ・ブローカーに関するリサーチクエスチョンの設定
第5章 二枚目の名刺の概要と調査分析の全体像
第6章 社外活動に関する定量調査
第7章 二枚目の名刺・サポートプロジェクトに関する事例分析
第8章 越境的学習の効果(醸成される能力)の尺度化の試み
終章 組織と個人が越境的学習をいかすために(理論的意義と実践的意義)
著者等紹介
石山恒貴[イシヤマノブタカ]
法政大学大学院政策創造研究科教授。博士(政策学)。1964年新潟県に生まれる。1988年一橋大学社会学部卒業。2006年産業能率大学大学院経営情報学研究科経営情報学専攻修士課程修了。2012年法政大学大学院政策創造研究科政策創造専攻博士後期課程修了。NEC、GE、米系ライフサイエンス会社を経て、現職。人材育成学会奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きいち
26
まさに大人の学び。これまでの経験にとらわれるのではなく、それに新たな意味を与え次なる学びへとつなげていくこと。まさに、しんどいけれど、楽しい経験。境界を越えて得た新たな経験を内省し、言語化し、それをもとの世界へと持ち込む。そこで起こる軋轢や葛藤を振り返り言語化し、またそれを学びの世界へ。8の字型に上昇していくようなイメージ。◇前半部分、「越境的学習」が、OJT・OffJTや自己啓発、学習転移に正当的周辺参加や経験学習といった既存の概念とどう異なるかを学術書らしく丁寧に定義づけてくれるのがとてもありがたい。2018/03/29
Mika Otomo
0
二枚目の名刺に参加したとき、大学と研究してるなんて言う話を聞いていたのですが、こちらだったのでは?!サポートプロジェクトでご一緒させていただいた企業のお名前もお見かけして懐かしい🎵授業での学びがさらに深まりましたー!2022/07/02