PHP新書
ゲームキャラしか愛せない脳

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  • サイズ 新書判/ページ数 181p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569793160
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0211

内容説明

未成年への教育上の悪影響が懸念されつつ、日本は戦後、一貫して性が解放されてきた。氾濫する性情報。にもかかわらず21世紀、登場したのは恋愛に消極的な「草食系男子」や、ゲームの二次元キャラクターに恋人を求める若者たち―。そればかりではない。みずから出会いがつくれず「婚活」がビジネスとなる一方、「できちゃった婚」の流行。あげくのはてには「セックスレス夫婦」。はたして日本人の本能は壊れてしまったのか?妄想と化す欲情、さまよえる性欲。生物学、認知科学、脳科学を用いてヒトの欲望の闇に迫る。

目次

第1章 なぜヒトはセックスを隠すようになったのか(なぜヒトのセックスは長いのか;どうして愛撫が必要なのか ほか)
第2章 なぜ「できちゃった婚」ばかりがはやるのか(谷崎潤一郎に見る欲情と性欲;他人のプライバシーをのぞき見る快感 ほか)
第3章 さまよえる性欲(「やっぱり見た目が大事」なのは動物的である;「フェチ」の単純化が進んでいる ほか)
第4章 正しく欲情すべき脳(複雑に絡み合う脳機能;コミュニケーションとしてのセックス ほか)

著者等紹介

正高信男[マサタカノブオ]
1954年大阪生まれ。大阪大学人間科学部卒業、同大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。アメリカ国立衛生研究所(NIH)客員研究員、ドイツ・マックスプランク精神医学研究所研究員、京都大学霊長類研究所助手、東京大学理学部助手、京都大学霊長類研究所助教授を経て、同研究所教授。専攻は認知神経科学。ヒトを含めた霊長類のコミュニケーション研究の第一人者である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たこやき

8
タイトルから想像されるサブカル論は一切なし。性愛と欲求について。ただし、各種研究の都合の良い部分の切り貼りと、著者が思っただけ、で論が進められるだけ。前提となる「草食系男子」だの「セックスレス」だのが増えている、というのだって色々と怪しいのだが……。谷崎潤一郎の『鍵』は性愛をテーマにしている。谷崎自身を彷彿とさせる人物が登場。若い女性が口述筆記していた。の3点のみで、谷崎は、女性を困惑させて楽しんでいたに違いない! というような飛躍っぷりを楽しめる人だけにお勧め。2010/12/12

やす

7
内容は面白かったがタイトルと全く合っていない。 霊長類と脳科学と谷崎潤一郎から人間の繁殖行動について考察した本。ところどころ面白い考えがあったが、全体的にまとまりに欠けている。2022/08/27

まなまな

3
たまたま図書館で見つけ面白そうなタイトルだな〜と思い、読む前にみなさんの感想を見てマジかよと落胆しながらも結局読んだ。思ってた以上にタイトル詐欺で読んでて辛かった。人間の性行為の形態の変化を草食系や二次元との恋愛に無理やり結びつけてた感がある。サルや魚の話は勉強になったが、全体的に論理の飛躍が多かったと思う。 タイトルでいわれるところは著者が指摘するように恋愛や性の形の変化もあるかもしれない。しかし様々な要因があるはずなので、誰かに本当の「ゲームキャラしか愛せない脳」を論じてほしい。2022/12/19

many_sasakure

3
内容自体はつまらなくなく、中々良いが、タイトル詐欺具合がひどい…。タイトル通りの内容はほとんど書いてない。あまりにひどい。2011/01/18

ハニ

3
立ち読み タイトルは変えるべきだと思う2011/01/06

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