PHP文芸文庫<br> あるじは信長

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PHP文芸文庫
あるじは信長

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  • サイズ 文庫判/ページ数 346p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569761589
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

織田信長に振り回されながらも、懸命に生き抜こうとする有名無名の家臣たちを、彼らの目線で描く連作短編。「あるじシリーズ」第1弾!

【著者紹介】
作家

内容説明

上様、そんな理不尽な―織田信長は、出自にかかわらず、力ある者を抜擢したことで、天下人へと駆け上がった。しかし、その裏では、成果至上主義にとまどい、翻弄された家臣たちが…。兄か信長かを選ぶ破目に陥って悩む佐々内蔵助、合戦ではなく筆で身をたてようと決意する楠木長諳、信長の成功を真似て無謀な策に出る別喜右近など、あるじに振り回されつつも懸命に生きる男たちを、彼らの目線で描く。「あるじシリーズ」第一弾!

著者等紹介

岩井三四二[イワイミヨジ]
1958年、岐阜県生まれ。一橋大学経済学部卒。メーカーに勤務する傍ら小説を執筆し、96年、『一所懸命』で小説現代新人賞を受賞してデビュー。98年に『簒奪者』で歴史群像大賞、2003年に『月ノ浦惣庄公事置書』で松本清張賞、『村を助くは誰ぞ』で歴史文学賞を受賞。05年、『十楽の夢』が直木賞候補になる。08年に『清佑、ただいま在庄』で中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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優希

47
信長を「あるじ」とした8人の武将たちの短編集です。信長の生涯は色々語られますが、僕のことは殆ど語られていないので興味深く読みました。面白かったです。 2022/07/17

ウィズ

21
岩井先生の作品は、いい意味でライトでサクッと読めます。2014/03/31

木賊

19
あるじシリーズ第一弾。短編8本収録。信長という、成果至上主義の主に振り回される家臣達を描く。どの話も、主人公が秀吉や光秀のような出世頭ではないだけに、常人の、人間的な悲哀が面白い。本能寺の変への経緯を猪子兵助の視点で描いた『たわけに候』が良かった。2017/04/29

to boy

15
そこそこ面白かったが期待ほどではありませんでした。信長を巡る人たちの小話です。でも、ふと思いました。家来と現代のサラリーマンの違い。家来は個人(信長)に従いますが会社員は組織に従うと。組織は部門長が入れ替わるので流動性があるということです。2014/04/04

maito/まいと

14
信長をあるじに持ったことで人生狂った方々の短編集。でも、ちゃんと読むと信長のせいじゃないことがほとんどなんだけど(苦笑)尾張の一領主でしかなかった信長が飛躍していく過程に置いて、その流れに乗っていったように見えた家臣たち。でも欲望まで解放したが故に、えらい目にあってるなあ。ちゃんと規模や組織と一緒に変わっていかないと、こうなる、っていう教訓になる1冊(涙)2019/02/14

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