内容説明
本書は、偏微分方程式論の基礎と非線形シュレディンガー方程式について解説した入門書である。前半では、熱伝導方程式や波動方程式の初期値問題、およびラプラス方程式の境界値問題と固有値問題について詳説し、後半では、現在盛んに研究されている非線形シュレディンガー方程式の初期値問題と定在波解について言及する。解説にあたっては、フーリエ解析、超関数論、函数解析などと偏微分方程式論の密接な関係についてもふれ、読者が興味をもって学べるよう十分配慮がなされている。
目次
1章 フーリエ級数と初期境界値問題
2章 超関数と基本解
3章 ラプラス作用素と固有値問題
4章 非線形シュレディンガー方程式の初期値問題
5章 非線形シュレディンガー方程式の定在波解
A 基本事項のまとめ
B 偏微分方程式の分類
著者等紹介
堤誉志雄[ツツミヨシオ]
1985年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。広島大学助手、講師、助教授、名古屋大学助教授、東京大学助教授、東北大学教授を経て現在、京都大学大学院理学研究科教授(理学博士)
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