出版社内容情報
事件はすべて「落語の中」でオチをつけます――。
凝りに凝った濃密な「本格落語推理」が、どちらの「通」も、うならせます!事件はすべて「落語の中」でオチをつけます――。
死んだはずの猫が現れる「密室」、猫殺しで破門された元落語家の復権をかけた三題噺。
凝りに凝った濃密な「本格落語推理」が、どちらの「通」も、うならせます!
愛川晶[アイカワアキラ]
内容説明
知り合いの茶会に招かれた山桜亭馬伝の妻亮子。思っていた以上に本格的な席で、緊張が先立つなか、亮子はほんの一瞬、そこにいるはずのない猫を見てしまう。話を聞いた馬伝はその奥にある「謎」を見抜くのだが…五年ぶりに復活した「紅梅亭」シリーズ新ステージ、新たな人物も登場し、物語も謎も充実の開幕!
著者等紹介
愛川晶[アイカワアキラ]
1957年福島生まれ。筑波大学卒業後、94年に『化身』で第5回鮎川哲也賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スパシーバ@日日是決戦
105
C (2016年) 2編の中編の評価は以下の通り。「〇 「茶の湯」の密室/横浜の雪」。共通点は××ながら、サゲに関しては茶道に暗い我が身には???と、××では?と早々と気づくという両極端に分かれた。師匠の高座復帰や弟子の真打昇進で完結、と思い込んでいたので続編が読めるのは大歓迎だが、前作から5年経過しており登場人物の印象が薄らいでいる感は否めない。そこは補って余りある訳ありな入門志願者(乙女)に、マイ・ハートを鷲づかみされちゃったよ! ふと思ったのだが、真打に昇進した女性落語家って何人いるのだろうか?2017/02/16
ダイ@2019.11.2~一時休止
98
神田紅梅亭寄席物帳その5。中編×2。最近は神楽坂の方が続いていましたが久しぶりの紅梅亭って事で落語メインなのがイイ感じ。表題作の方は茶道がよく理解できていない・・・。2016/12/14
おか
58
いよっ 待ってました!!読み終わるのが惜しい しかし先が気になる、、、そのジレンマと戦いながらの読了(≧∇≦)馬春師匠は元気になるし はっちゃんと亮子さん夫婦には4歳になる男の子がいるし\(^o^)/福の助(はっちゃん)改めて 真打になって馬伝となり 洞察力にも磨きがかかってきたけど やっぱり最高の探偵役は馬春師匠^_^高座から漏れ聞こえる古典落語も嬉しい楽しみだけど 新作落語(馬伝作=愛川作 笑)これが良い!事件の全ての伏線を回収して きっちり落ちをつける^_^実在の柳家小せん師匠 これもいつか聴きたい2016/12/08
ぶんこ
50
紅梅亭シリーズを1作だけ読んでいたのですが、殆ど忘れていました。この作品は、福島市在住の著者が東日本大震災に見舞われ、衝撃的にシリーズ継続を宣言して書かれたそうです。茶の湯の密室は、通り一遍の知識しかなかったので、茶懐石一つにも色々な決め事があるのに驚き、難しすぎて分かったふりで読み終えた感じです。横浜の雪は、東日本大震災で被災した女子高生が馬伝師匠の弟子志願。落語が作られる過程のような一面も描かれていて、落語家の多才ぶりにも気付かされました。2018/01/10
真理そら
40
前作の最後で真打昇進の内示が出ていて亮子さんが喜んでたのに、それもギャグだったらどうしようと不安だったが。無事真打になって名前も馬伝になった。その上スタイル抜群の美人弟子までできて、今後の展開が楽しみだ。たとえ1階であってもマンションである程度本格的な茶室にリフォームするのは難しそうだなあ。2019/08/10