出版社内容情報
真言密教の開祖で数々の奇跡を起こした異能の僧が残した秘密の鍵を手掛りに伝説と謎に迫る。高野山開創1200年記念、新装版刊行。
真言密教の開祖にして、数々の奇跡を起こした異能の僧、空海が残した秘密の鍵を手がかりに伝説と謎に迫る。
四国、京都、高野山での取材と考察からとらえた万能の巨人・空海の思想と生涯。
高野山開創1200年にあたり、2002年刊の本書を新装版として刊行。
内容説明
弘法大師ゆかりの地、四国、京都、高野山を訪ね、大師は何を見、聞き、考えていたのか、さまざまなエピソードとともに、その思想と生涯をたどる。
目次
1 四国(神人誕生;密一乗の教主)
2 京都(密厳国家への道)
3 高野山(空海=弘法大師の秘密)
著者等紹介
本田不二雄[ホンダフジオ]
1963年熊本県生まれ。福岡大学人文学部卒業後、出版社・編集プロダクションに勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mark
17
空海とは、少しづつだけれど何かを見つけられたような気がします。当時の常識を理解することは困難なことだと思いますが、それを理解しなければ歴史はわからないと痛感しました。まずは、自分自身を把握すること、自分を見つけることなのか。2019/12/12
Mark
10
何度読んでも凄いなと思わせる。一方で、まだまだよく理解できないことも多いと感じます。2021/11/17
ハヤカワショボ夫
1
学研の仏教シリーズを手掛けた神仏探偵本田氏の空海論。ロケと取材に基づき「頓と漸」…記録と記述から表面的な部分「源と派」…重要なものでありながら明かされていない秘密に迫るつまり密教的アプローチで空海の実像に迫っています。空海のテーマは日本仏教の密教化でそのため天皇の教化し日本古来の神祇を活かし共存することでした。そしてどういう方法で空海は神になったのかを①仏舎利と如意宝珠(霊仙)②八幡大菩薩(法蓮)③入定をキーワードに解き明かしています。「自然の人間化が文明であり、人間の自然化が宗教である」成程【図】★★★2015/07/06