「最悪」の医療の歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562049820
  • NDC分類 490.2
  • Cコード C0022

出版社内容情報

古代から中世、ルネサンス期を経ていわゆる「英雄医療」の時代まで、現実とは思えない、
当時の「最新科学」による治療や処置を、数多くの実例とともに紹介。
見世物と化した公開解剖、悪い部分には焼きごてを当て、戦いで刺さった矢はハンマーで叩いて抜く、
はては貧血患者に瀉血をほどこし……。
図版多数、索引付き。

内容説明

ヒポクラテスの焼灼法からフリーマンのロボトミー手術まで2000年にわたる試行錯誤。麻酔などない、歯を食いしばれ!

目次

第1章 産みの苦しみ(古代の医療)
第2章 暗黒時代(中世の医療)
第3章 ルネサンス(一四‐一六世紀の医療)
第4章 「英雄的医療」の時代(一八、一九世紀の医療)

著者等紹介

ベロフスキー,ネイサン[ベロフスキー,ネイサン] [Belofsky,Nathan]
ニューヨークの弁護士、作家。マサチューセッツ州ブランダイス大学政治学学士号およびニューヨークのカードーゾ・ロースクール法学学位取得。訴訟や法律に関する研究を専門としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわうそ

63
★★★★★世界の医療の発展の裏側にある最悪な歴史綴った名著。とにかく19世紀までの医療はめちゃくちゃ笑 患者がヒルを飲んでしまったらヤギの尿を飲ませて治す。あるいは喉に熱い棒を入れて、その後水を含んだものを患者の口の中に吊るし、ヒルが飛びついてきたところを取る。背中が曲がっていたので背中から高いところから患者を落とす。しかし、その患者は当然死んだ。ルイ十四世は別名浣腸王笑。2016/09/13

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

48
今の医学では考えられないような医療行為に唖然としました。それも100年前後の事。ヒル、瀉血、浣腸の使用率の高さ。ルイ14世は年に何回浣腸するの?!って思うくらい、ほぼ毎日してるし。オペも麻酔がない時代なので、屈強な男性に抑えられて、しかも公開オペ。家より病院で出産すると母親の死亡率が高い(医者が手洗いの不励行で)。時代の流れなので、その時代に生まれていたら自分自身もそれが当たり前だっただろうけれど、今の時代に生まれてよかった(笑)。でも100年後の未来人は今の医学も同じような思いをするのかな・・。2019/06/04

たまきら

31
善意が産んだ恐ろしい成果にもはや呆然。正しいことを提案した者たちが異端者扱いされた様々なエピソードは辛かったなあ。時代でくくるのもいいけれど、個人的には疾病でくくってもらった方が面白かったかもしれない。東洋の医学史ってどんななのかなあ。結構中国とか呆然とするのが出てきそう。調べてみよう。2019/04/17

キムチ27

29
本を読む行為と云うより、博物館の陳列棚を説明なしに眺めて歩く感が強い。羅列する暇もないほどに「狂気・愚劣・残虐・暗愚・無知蒙昧・・」いやいや、書いている私自身、この時代に生きていれば正常性のバイヤスにのっとり可逆の渦にもまれて泡になって消えていたのだろう。18,9世紀までは暗黒の時代であり、医学者・科学者等は呪術師と紙一重・・それ以上にブラックの人格だった。作家・弁護士の筆者でなければ到底綴れないようなおぞましい記述が絵画と共にてんこ盛り。死体すら舞台芸術作品となり、血や糞尿譚、髪など人体の全ては(続く)2015/01/10

こばまり

28
タイトル通り最悪です。滑稽な程大真面目に行われた背筋が凍る程残虐な医療行為の数々。現代に生まれたことを神に感謝したくなりました。唯一ロマンを感じたのは次の史実です。17世紀末、世界中に広がった不安感から体調不良を訴える人が続出。名付けられた病名は“ノスタルジア”。2014/03/23

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