出版社内容情報
神功皇后は実在した――。記紀ほかの史料はもちろん、各地の伝承や地名の由来を渉猟し、神功皇后が歩いたとされる道を実際に歩くことで見えてきたものとは。伝説の中の真実を掘り起こし、日本古代史の謎を解く刮目すべき書。
内容説明
記紀はもちろん、各地の伝承から地名の由来にいたるまで、史料に真摯に向き合い、伝承の地を実際にくまなく歩きとおすことで見えてきた、神功皇后の真の姿―。渾身の古代史フィールドワーク!
目次
穴門の豊浦宮
岡の湊
儺の香椎宮
住吉三神
栗田の松峡宮
天の安河
山門の田油津媛
松浦の玉島の里
儺の迹驚岡
志賀の海人〔ほか〕
著者等紹介
河村哲夫[カワムラテツオ]
1947(昭和22)年福岡県柳川市生まれ。九州大学法学部卒。立花壱岐研究会会員。日本ペンクラブ会員。福岡県文化団体連合会参与。九州産業大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あいくん
7
☆☆☆☆この本は河村哲夫さんが調べた福岡県を中心にした神功皇后の伝承をまとめたものです。私がよく知っているところがいろいろ出てきて楽しい本です。朝鮮の「広開土王碑」には391年に倭がはじめて海を渡って朝鮮半島へ攻め寄せてきたと刻まれています。これは神功皇后ことだと考えられます。「百済と新羅はもともと高句麗の属民であり、高句麗に朝貢していた。倭は391年以来海を渡って百済と新羅を破って臣民としてしまった。396年に広開土王自ら軍を率いて百済を討伐した。」と書かれています。 2017/01/06
Tomochum
1
畿内(特に兵庫県)の記述に???って部分がチラホラ見えて、「この人九州の人かな?」と思ったらやっぱりそうだった。九州歩くことがあったら読み直してみようかなとも思う、が、予定は未定。2014/03/19