出版社内容情報
古今東西の教育論の白眉。人間は階級に関係なく、白紙で生まれ、教育によって優れた社会人を生み出すことができるということを主張、ルソーにも大きな影響を与えた。過去に出版された版を詳細に検討し、現代に適した訳文による決定版
内容説明
子どもに与える良いしつけこそ親が子どもに残してやれる最良の遺産。教育論不朽の名著新訳決定版。
目次
第1部 体育―子どもの習慣形成(身体の健康;習慣の形成 ほか)
第2部 徳育―子どものしつけ(子どもの気質;子どもの自由とわがまま ほか)
第3部 知育―子どもの学び(学習分野と学び方;その他の教養 ほか)
第4部 結論(子どものは白紙)
著者等紹介
ロック,ジョン[ロック,ジョン][Locke,John]
1632‐1704。イギリスの哲学者、政治思想家、医学者、教育思想家。オックスフォード大学で医学、哲学などを学び、イギリス経験哲学を先導した。その自然権論、契約国家論、寛容論などはアメリカ独立宣言、フランス人権宣言に大きな影響をあたえた
北本正章[キタモトマサアキ]
1949年、徳島県生まれ。1984年、東京大学大学院博士課程(教育学専攻)単位取得満期退学。現在、青山学院大学大学院教育学専攻科教授。教育学・教育理論・教育の社会史・家庭教育学・子ども学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
4
見るべきところがないわけじゃないけれど、これをそのまま真に受けて実行した場合、齟齬が出るのは容易に想像出来る。手引書として読む本ではない。2015/07/01
yuui02
1
経験論的立場からの教育論。子供は真っ白な状態だから何よりしつけが大事。習慣により美徳が養われ、知識が発展する。徳のない知識は意味がない。一般の子どもではなく(優秀な家庭教師を選べとか)エリート教育のようにかんじるけど、徳やしつけの重要性などは普遍的だと思う。2014/12/22
shishi
1
[A]ジョン・ロックの古典的教育論。体育、徳育、知育の順で論が展開する。200年以上前の本だけど、教育者としてではなく、学び手として読んでも、学ぶところがとても多い。訳は現代的でとても読みやすいし、訳者解説も丁寧な実地調査と人物研究、教育史の流れを踏まえて書かれているので理解を促してくれる。2011/08/12