内容説明
武装艦船がインド洋周辺に点在する城塞や商館を結ぶポルトガルの「海の帝国」再建へのジョアン三世の政略と、バスク、パリ、ローマ、リスボン、ゴア、漁夫海岸、マラッカ、モルッカ諸島、日本、広州湾と経巡るザビエルの志が交差する苦難と栄光の歴史絵巻。
目次
海が結ぶ過去と現在
「海の帝国」とザビエルの海
ザビエルの半生
ゆれるイベリア半島
試練に満ちた大航海
インドでの孤独
イスラーム勢力に脅えるマラッカ
モルッカ諸島を巡る
東アジア海域に希望をつないだザビエル
ザビエルと鹿児島
ミヤコの荒廃と崩れ去る夢
明帝国の扉に挑む
茜色に染まる南シナ海
著者等紹介
宮崎正勝[ミヤザキマサカツ]
1942年、東京生まれ。北海道教育大学教育学部教授。東京教育大学文学部史学科卒。都立三田高校・九段高校・筑波大学附属高校・筑波大学講師などを経て現職。専攻は、前近代の国際交流史、世界史教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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OKKO (o▽n)v 終活中
9
図書館 ◆終章「マカオ」のみ読む。1552年にザビエル没、翌1553年、ポルトガルはマカオ港での荷下ろしを許され、その後まさにズカズカドカドカとマカオに踏み込んでゆく。そしてイエズス会が今の聖アントニオ教会んとこにちっちゃな拠点を作り、約50年後には当時のマカオじゃ超高層ビルである高さ23メートルの聖パウロ学院教会堂が小高い丘の中腹にどどーんと建つのである。1553年から1640年までの90年間との勝負、そろそろ詰めろがかかった感じである。2018/06/12
たかぴ
2
商人と宣教師、そして冒険者、軍人と歴史の1ページに残る命懸けのカーニバルの様だ2023/02/23