内容説明
「私は、うつ病が原因で生じた無能力状態を、さしあたってどうにか封じ込めているが、うつ病それ自体は、脳の暗号のなかで永遠に存在し続けるであろう。うつは私の一部なのだ」うつとは何か。どうやって闘えばよいのか。母の安楽死を契機にうつ病の「崩壊」を起こし、自殺まで試みた作家がこの問いに挑んだ。膨大な文献を読破し、多くの人に直接話を聞いた。薬物療法・心理療法について医師たちに、最新の医療技術について研究者たちに―代替療法士、ソーシャルワーカー、祈祷師、政治家、そしてもちろん患者たち。やがてこの問いは、人間の存在そのものへも迫っていく…。絶望と希望、苦悩と愛。重たく大きなテーマながら、次のページを読まずにはいられない興奮に満ちた本書は、発売直後から米英の新聞・雑誌が絶賛、全米図書賞「ノンフィクション部門」を受賞。多くの読者の熱烈な共感を得て長期ベストセラーとなった話題作の全訳。
目次
第1章 うつ病
第2章 崩壊
第3章 治療
第4章 代替療法
第5章 集団
第6章 依存症
著者等紹介
ソロモン,アンドリュー[ソロモン,アンドリュー][Solomon,Andrew]
アメリカ、イギリス両国籍をもつ作家、ノンフィクションライター。『真昼の悪魔』(The Noonday Demon:An Atlas of Depression)は、刊行直後から高い評価を受け、2001年全米図書賞「ノンフィクション部門」を受賞。『ニューヨーカー』、『ニューヨークタイムズ・マガジン』に定期的に執筆。イェール大学およびケンブリッジ大学を卒業。現在はニューヨークとロンドンに居を構えている
堤理華[ツツミリカ]
神奈川県生まれ。金沢医科大学卒業。麻酔科医、翻訳家。「ダンスマガジン」(新書館)等で舞踊評翻訳なども手がけている
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感想・レビュー
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