娯楽番組を創った男―丸山鐵雄と“サラリーマン表現者”の誕生

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  • サイズ B6判/ページ数 263,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560095164
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0030

出版社内容情報

丸山眞男が畏れた兄とは? 「日曜娯楽版」や「のど自慢」をはじめ現代の娯楽番組の基礎を創ったNHKきっての「大奇人」の生涯。メディア論の新たな読み!
 戦後を代表する知識人である丸山眞男に兄がいたことはあまり知られていない。その兄鐵雄(てつお)は、長谷川如是閑とともに大正期を代表するジャーナリスト丸山幹治の長男として1910年に生まれ、その後京都帝大経済学部を卒業して日本放送協会に入り、ラジオの黄金時代とテレビの草創期を牽引した敏腕芸能ディレクターだった(1973年に『激動の昭和』で日本レコード大賞特別賞を受賞、1988年没)。
 日本のメディア史を考える上でとりわけ重要なのは、痛快な社会諷刺で占領下人気を博したラジオ番組『日曜娯楽版』と現在まで続く長寿番組『のど自慢』を鐵雄が企画したことである。
 本書は丸山鐵雄の人生とその時代を振り返ることによって、「マスメディアの真の主人公」である〈サラリーマン表現者〉について考える試みである。
 記者やプロデューサー、ディレクターや編集者に代表される〈サラリーマン表現者〉が、学者からタレントまであらゆる表現者を利用しながら、いかに自己の「匿名の思想」を実現してきたかを徹底的に検証する。「彼らの作ったパッケージこそが世の中に甚大な影響を与えている」(本書)のだ。著者渾身の書き下ろし!

尾原 宏之[オハラ ヒロユキ]
1973年生。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。立教大学兼任講師。日本放送協会(NHK)勤務を経て、東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。博士(政治学)。著書に『大正大震災』(白水社)、『軍事と公論』(慶應義塾大学出版会)、共著に『近代日本政治思想史』(ナカニシヤ出版)など。

内容説明

大衆の「声」の開放、そして敗北…丸山眞男が畏れた兄とは?『日曜娯楽版』や『のど自慢』をはじめ現代の娯楽番組の基礎を創ったNHKきっての「大奇人」の生涯。

目次

序章 “サラリーマン表現者”の精神史
第1章 「筆一本」の時代の終わり
第2章 チンピラの実像
第3章 新たなメディアと不機嫌の時代
第4章 大衆の「声」の発見
第5章 バラエティ番組はこうして生まれた
第6章 「大衆のラヂオ」の帰趨
終章 「われらが時代は去りぬ」

著者等紹介

尾原宏之[オハラヒロユキ]
1973年生。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。日本放送協会(NHK)勤務を経て、東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。博士(政治学)。現在、立教大学兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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おさむ

29
丸山真男の兄、鐡雄が、NHKの「サラリーマン表現者」だったとは知りませんでした。戦時中からラジオ番組制作に関わり、戦後は時事風刺番組として知られる日曜娯楽版を創った。京大時代はあの瀧川事件にも関与していたといい、そういう点では真男同様に新聞記者だった父の幹治の影響を受けていたのだろう。鉄雄はよく大衆を三角形で説明した。頂点には高尚な芸術を愛する人達、底辺には歌謡曲や浪花節しか楽しめない人々がいる。頂点だけでも、底辺だけでもなく、三角形全体を捉えた放送を目指したという。今のNHKは果たしてどうなのか‥‥。2020/11/24

midnightbluesky

4
戦争と演芸、戦後は政治と演芸。2017/04/02

てまり

2
サラリーマンという、NHKに雇われた形でラジオ番組に関わった丸山鐵雄について。当時の事情がよくわかって面白いが、さすがタイトルの通りというか、本当にサラリーマンの枠の中での表現者でありあんまり血湧き肉躍る感じがない。鐵雄の感性は大衆に寄り添うものであった、というと聞こえがいいが、悪く言うと遠くを見通す力がなく大衆の最大公約数と同じようにしかものを見れなかったようにも思える。2023/05/17

gkmond

1
やっかみと蔑視がないまぜになった何か。いったい著者はなんで丸山鐵雄を論じようと思ったのかがよくわからない。冒頭で「所詮はサラリーマン」って言ってるんだからほうっておいて忘却させればよかったんでねえか? タイトル面白そうだったので読んだけども読まなくてよかった感じ。2023/10/29

tkm66

1
限りなく面白そうでも読後感が微妙で・・〈スーパー近代主義者〉次男・〈パッとしない物書き〉三男。そして長兄は〈インテリやくざ〉、なのね。初めて知りました。2016/11/13

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