魔法の夜

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魔法の夜

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560092415
  • Cコード C0097

出版社内容情報

百貨店のマネキン、月下のブランコ、屋根裏部屋のピエロと目覚める人形など、作家の神髄が凝縮。眠られぬ読者に贈る、魅惑の中篇!月の光でお読みください。
 夏の夜更け、アメリカ東海岸の海辺の町、眠らずに過ごす、さまざまな境遇の男女がいる。
 何を求めているかもわからず、落ち着かない14歳の少女、ひとつの小説を長年書きつづけている39歳の男、その男を優しく見守る60代の女性、マネキン人形を恋い慕うロマンチストの酔っ払い、仮面を着けて家屋に忍び込む少女たちの一団……ほぼ満月の光に照らされ、町なかをさまよう人びとの軌跡が交叉し、屋根裏部屋の人形たちが目を覚ます……。
 ミルハウザーの9作目(1999年発表)にあたるこの中篇小説は、格好の「ミルハウザー入門」といえるだろう。短い章を数多く積み重ねながら、多様な人間模様と情景を緻密に描写することによって、「小宇宙」全体の空気を浮かび上がらせる手法は、作家の得意とするところ。まさに作家の神髄が凝縮された作品で、余韻は深く、心に重く響く。
 ミルハウザー初心者の読者には好適であるとともに、熱心なミルハウザー愛好者にも堪能していただける傑作中篇だ。
 「訳者あとがき」に柴田元幸氏による「注」を付した。カバー装画は画家の牛尾篤氏。

スティーヴン・ミルハウザー[ミルハウザー]
1943年、ニューヨーク生まれ。アメリカの作家。1972年『エドウィン・マルハウス』でデビュー。『マーティン・ドレスラーの夢』で1996年ピュリツァー賞を受賞。邦訳に『イン・ザ・ペニー・アーケード』『バーナム博物館』『三つの小さな王国』『ナイフ投げ師』(1998年、表題作でO・ヘンリー賞を受賞)、『ある夢想者の肖像』がある。(以上、白水社刊)

柴田 元幸[シバタ モトユキ]

内容説明

夏の夜更け、町中をさまよう人びとが交叉し、屋根裏部屋の人形たちが目を覚ます…作家の神髄が凝縮された小宇宙!

著者等紹介

ミルハウザー,スティーヴン[ミルハウザー,スティーヴン] [Millhauser,Steven]
1943年、ニューヨーク生まれ。アメリカの作家。1972年『エドウィン・マルハウス』でデビュー。『マーティン・ドレスラーの夢』で1996年ピュリツァー賞を受賞。邦訳に『ナイフ投げ師』(1998年、表題作でO・ヘンリー賞を受賞)など。ほかに、We Others:New and Selected Stories(2012年、優れた短篇集に与えられる「ストーリー・プライズ」を受賞)など

柴田元幸[シバタモトユキ]
1954年生まれ。米文学者・東京大学特任教授・翻訳家。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

150
夏の夜に夢をみた。白い街灯すこし虫の音、ティンカーベルが啼くからといって彼は行ってしまった。目から涙を零さないからないてなどいないと判断するのね。不公平な世の中で私はそれでも歩いていく。まるくおおきな月がてらす明るい夜に赤いハイヒールコツコツ、姿勢は天高く伸ばして。女の子は魔法が使えるから平気なの。すこし電車の音?遠くて、2020/05/18

(C17H26O4)

75
眠れぬ夏の夜、暗闇に抱かれに家を抜け出すのは、からだからはみ出してしまう気持ちを持った人たち。人物、場面の切り替えがはやく、思いも細切れで、彼らに入り込めないのが今はちょうどいい。妄想でわたしもドアを開け外へ。月明かりの下、徘徊。夜の匂いを嗅ぐ。8月最後の日に読了。2021/08/31

seacalf

63
真夏の夜、月明かりの下で繰り広げられる群像劇。名状しがたい魔法がかった世界を楽しむ為に、絶えず月光を意識しながら読む不思議な読書。『メリーゴーランドで聞くたぐいの、哀しく快活な音楽』『なぜか夏の雪を彼に思い出させるほのかな香水の匂い』『閉じていた心が開く夜』など惹かれる文章がたくさん。とても短いパラグラフで話が途切れ途切れになるので、いつものようにはミルハウザーの魔法にかかりにくかったが、自分が体験した月光や真夏の夜の思い出を喚起させてくれるので、今回はそれだけで十分だ。2017/09/01

弟子迷人

57
ミルハウザー版の、アンデルセン『絵のない絵本』ともいった印象。読者=月の視点で読むのも一興かと。夜明けまでの情景が美しくつづられる、ミルハウザーお得意の魔法仕掛けの夜の物語。とはいえ、偏執的なミルさんファンにとっては、ちょっと違う~感あるかもです。すでにミルハウザー愛読者(中毒者)には、いくつかの作風のうち、「こども」に分類される前提で読み始めるとよいでせう。それにしても少年少女のときに出会いたい(たかった)一冊です! いっそ文庫化のときは、総ルビでどうですかね。って白水社か。>< #古賀廃品回収所練習用2016/08/04

こばまり

55
筋を探るような読み方を早々に止め漂うように頁を繰れば、やっとこの本の持つ夜の魔法に溶け込めたような気がした。映画にしたら素敵だろうな。ふらりと夜の街を彷徨いたくなった。2016/06/26

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