出版社内容情報
主食のインジェラと副食のワット、素焼きの調理道具、もてなしのコーヒーセレモニー、自家製のお酒など伝統的な食事と暮らし。
目次
コーヒーの香りで目をさまします
インジェラをまとめて焼いておきます
昼ごはんはみんなでインジェラを食べます
晩ごはんもインジェラとワットです
市場に行ってみましょう
台所の様子を覗いてみると
一週間の料理です
コーヒーセレモニーでおもてなしをします
食べさせてあげるのもマナーです
行事によって特別の食事があります
お祝いの酒づくりを子どもたちも手伝います
地域に伝わる伝統的な作物をつくり続けています
季節によって違いがあります
エチオピアのごはんをつくってみましょう
もう少しエチオピアのごはんの話
著者等紹介
銀城康子[ギンジョウヤスコ]
1956年、青森県生まれ。管理栄養士。2年半フランスに滞在し、フランス在住日本人の食生活調査、フランス各地の日常食調査を行なう。帰国後も、非常勤講師や執筆活動をしながら、世界各地の日常食調査を続けている
加藤タカ[カトウタカ]
東京都出身。イラストレーション、キャラクターデザインをはじめ、絵本制作、子ども番組用の映像制作など、幅広く活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
293
エチオピアといえばアベベ・ビキラにはじまる名だたる長距離王国。また、文化的には大聖地ラリベラを擁するエチオピア正教の国(今ではムスリムも多いだろうが)。そして、食の上からはインジェラである。これはテフ(イネ科の穀物)を粉にして水で伸ばして丸く焼いたもの。昼にも夜にもこれを食べるようだ。もう一つの特徴はスパイスの多用。インドほどではないまでも結構な量と種類である。おそらく、かつてアラビア商人やインド商人による交易以来のことではないかと思われる。2023/08/12
ぶんこ
43
日本の3倍の国土のアフリカの国ですが、高地にあるので過ごし易い。アフリカの多くの国が植民地化されていたが、エチオピアはされていない。読み終わって「凛とした国」という印象を持ちました。毎朝淹れるコーヒーも、主食のインジェラも凄く手間がかかるが、手軽に済まそうとは思わない国民性。また多種類のスパイスを使って香り豊かな食事に仕上げる。香りを大事にしているので、コーヒーセレモニーという日本の茶道のようなおもてなしが素晴らしい。ナイフや箸を使わず手で食べる等々、独自の文化を大切に守り続けていました。2022/04/28
スゲ子
8
新鮮!エチオピア料理!アフリカ圏の料理って全くなじみがないからすごく面白かった!まず「テフ」という穀物、なんと粒が小麦の100分の1!(テフは「見失う」という意味)皮ごと粉にして巨大なクレープみたいに焼いたインジェラというものが主食。その上に直接おかずを乗せて一枚のインジェラを家族そろって端っこから食べていくという、仲良し家族じゃないとキツそうな食事スタイル!あと「コーヒーセレモニー」が日本でいう「茶道」みたいで興味深いです。マインドフルネス。フラスコで飲むハチミツ酒もおいしそう。2020/07/01
遠い日
8
エチオピアといえばコーヒー、高地、くらいしか知らないがそれ以前にまず、わたしにとっては「アベベ選手」が思い浮かぶ国。なので、紹介される料理も、行儀作法も、珍しいものばかり。スパイシーな料理が多いようだ。主食の、クレープのような形状のインジェラは、日本のご飯に当たる。調理道具も珍しいし、コーヒーの淹れ方、飲み方も、日本と全然違う。知らないご飯はおもしろい。2020/05/31
TAGO
7
エチオピアの家庭で 客人へのおもてなしの コーヒーセレモニーは 日本の茶道とよく似ていて 部屋を清め 炭火をおこし 香を焚き(日本は香炉を床の間に飾っている) お客さまが見守る中で 一連の所作(お点前をする) 敬語を使い、お辞儀をする エチオピア人。 共通点を知り、 あんなに距離は離れているのに 不思議だな。面白いな。と ワクワクした。 2020/12/13