それでも「ふるさと」<br> 「牛が消えた村」で種をまく―「までい」な村の仲間とともに

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それでも「ふるさと」
「牛が消えた村」で種をまく―「までい」な村の仲間とともに

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  • サイズ A4判/ページ数 32p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784540171871
  • NDC分類 E
  • Cコード C8736

出版社内容情報

牛が消えた後も再び草を刈り、種をまき始める元酪農家の姿を活写、困難な中で悩みながらも立ち上がる人間の再生の可能性を描く。

内容説明

「日本一、美しい村」とよばれた村が、福島県の北東部、阿武隈山地にありました。その村「飯舘」は「までい」な村とよばれます。「までい」とは、この地方のことばで、「手間ひまかけて」「ていねいに」「心をこめて」といった意味があります。この村の美しさは、村の人たちが、「までい」に田畑をたがやし、牛を飼い、村づくりを続けてきたたまものでした。乳牛50頭を飼う長谷川健一さんも、酪農家の仕事のかたわら地域の区長として、「美しい村」づくりを率先してきました。その村に突然、放射性物質が降り注ぎました。そして、村には全村避難の指示が出され、「美しい村」は、「だれも住まない村」「牛が消えた村」になってしまったのです。それでも、長谷川さんは「美しい村」が、家族や仲間とともに暮らした家や集落が、荒れ果てていくのを、ただ見ていることはできませんでした。そこで、ふたたび、仲間とともに草を刈り、畑をたがやし、種をまきはじめます。

著者等紹介

豊田直巳[トヨダナオミ]
フォトジャーナリスト。1956年、静岡県に生まれる。日本ビジュアルジャーナリスト協会(JVJA)会員。長年にわたり、イラクやパレスチナなどの紛争地で取材を続けるとともに、アジア各地の内紛・内戦などの「見えない戦争」を取材。新聞や週刊誌、写真展や講演で報告し、テレビの報道番組でも報じてきた。また、児童労働や貧困問題など制度的な差別構造にもカメラを向けてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

25
不思議なことがある。この現実を、何故、伝えようとしないのか?政治・官僚は、意図的に隠そうとしていると思っている。それよりも、メデイアもだ。さらに考えると、我々一人ひとりが、そうなのかも。忘れたい、思い出したくないということか。そんな余裕もない環境を作られているのかもしれない。この牛乳は、推進してきた人たちが飲むべきだ。汚染土も同じ。切ないが、明日につながってほしい。2018/12/15

ヒラP@ehon.gohon

17
東日本大震災の原発事故の根の深さを痛切に感じさせる写真絵本です。 牛を飼って生計を立てていた長谷川さんにとって、生きるすべを奪われ、家族の当たり前の生活も奪われ、ふるさとを思う気持ちに光の射さない日々が強いられて、今なお大災害から立ち直れないでいる事実を直視しました。 忘れてしまいたい人が増えている中で、言葉に表せない重さを感じました。 売れないソバを育てる長谷川さん、いつか報われる日が訪れる事を祈ります。2018/04/01

魚京童!

14
しょうがないよね。科学技術の勝利なんだから。欲しいものがすぐに手にはいるなら、それなりの対価を払わなきゃ。リスクを取らなきゃリターンはないでしょ。誰かが払うんだよ。私じゃないことを祈るだけ。しょうがないよね。資本主義なんだし。何が嫌だって自分の生まれたという時点で生まれた世界から出る自由がないんだよね。最初から縛られている。でもさ。適者生存がそもそものルールなんだから何をしたって生きのりゃなきゃ。なんのために生きてるんだろうか。その質問に意味がないのかな。いわゆる言葉遊びさ。2018/03/11

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

13
そこにあるはずの放射能をカメラは捕らえることができない。できるのは人の気持ちを写し取ることだけ。生き物の命を絶つことができるのは、それが無駄死にではなく、人の命を生かすためになると思えるからこそでしょう。肉が取れない牛、乳が取れない牛。そして収穫できない農作物。しかしたとえ作物として出荷できなくても、それを育てることで土の再生にかける。7年、14年、と先を見据えての行動は、汚染されて処分されるしかない土も、何十年、何百年の時間によって作られたものだから。同じ時間をかけてでも命を絶やさないという崇高な覚悟。2019/07/24

ネジとサビ

11
牛たちがどうなるの?と読み聞かせ中泣きだした子どもたち。放射能に関わらず屠殺されるのに…と複雑な気持ちにもなる。 そこかしこに思い出が詰まったふるさとを捨てなくちゃ行けないなんて、辛いだろうな。シリーズも読んで聞かせよう。2020/01/08

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