新 明日の農協―歴史と現場から

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新 明日の農協―歴史と現場から

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784540161742
  • NDC分類 611.6
  • Cコード C0061

出版社内容情報

「制度としての農協」の生成・発展・終焉をドラマチックに描き、政府から見捨てられつつある今こそその真価を発揮する時機と説く

序章 ユートピア思想と協同組合
1トマス・モアからオーエンへ
2 ロッチデール公正先駆者組合
第1章 日本型総合農協の歴史的基盤
1 日本における協同組合の受容基盤
2 明治初期の自生的組合と産業組合法
3 明治・大正期の産業組合と農会
4 昭和恐慌と産組運動のクライマックス
第2章 農業団体統合から総合農協へ
1 戦時統制経済と食管体制
2 戦後改革と農業協同組合法
3 再建整備と「制度としての農協」
4 戦後における農協理論の展開
第3章 経済成長下の総合農協の発展
1 農基法農政と総合・専門論争
2 貿易自由化と農協合併の進展
3 都市農協問題と生活基本構想
4 地域協同組合論とレイドロウ報告
第4章 「制度としての農協」の動揺
1 稲作生産調整と自主流通米制度
2 ガット・ウルグアイラウンドのコメ市場開放問題
3 食管法・農業基本法の廃止と農協の対応
4 事業安定装置の解体と住専問題
第5章 総合農協解体論をめぐる激動
1 行政の側からの農協改革論
2 アメリカと財界の農協解体戦略
3 TPP参加から「農協改革」へ
4 規制改革会議の「農業改革への提言」
5 衆議院農林水産委員会での参考人陳述
6 新段階における農協改革の二つの道
(1)農協法はどこまで変えられたのか
(2)新自由主義の辞書に「協同」はない
(3)協同組合としての農協自己改革

第6章 自主・自立の協同組合としての自己改革
1 農協の広域合併と適正規模
(1) 加速する農協合併と適正規模の検討
(2) 生産を拡大する産地形成型合併
(3) 都市農協は合併して「普通の農協」へ
(4) 支店協同活動と集落営農の意義
2 集落連合体としての農協と組合員問題
(1) 集落組織の機能と正組合員の範囲
(2) 理事会のあり方を考える
(3) 准組合員とはどういう人たちか
(4) 准組合員は共益権を要求しているか
(5) 教育文化活動が育てる近代的組織力
3 新しい系統組織をどう構築するか
(1) 連合会を株式会社にしてよいのか
(2) 系統のかたちをめぐるいくつかの課題
(3) 農協運動の結集軸としての中央会
4 行政及び政治に対する農協の立ち位置
(1) 農政補助機関の公共的機能
(2) 系統農協としての農業政策の確立
(3) 協同組合の政治的中立と系統農協
(4) 政権交代時代における「中立」の積極性

太田原高昭[オオタハラタカアキ]
1939年福島県県会津若松市生まれ。1968年北海道大学大学院農学研究科博士課程単位取得。1990年北海道大学教授(農業協同組合論講座担当)、同大農学部長、大学院農学研究科長、日本協同組合学会会長、日本農業経済学会会長などを経て、2003年北海学園大学経済学部教授。
 現在、北海道大学名誉教授、北海道地域農業研究所顧問。
 主な著書 『明日の農協』(共著)1986年、農文協、『系統再編と農協改革』1992年、農文協、『農業経済学への招待』(共編著)2001年、日本経済評論社、『新北海道農業発達史』(編著)2013年、北海道地域農業研究所、『農業団体史・農民運動史』(共編著)2014年、農林統計協会、『農協の大義』2014年、農文協など。

内容説明

いずれにせよ農協にとっても一つの時代が終わったことは明らかである。次の時代をどう展望するか、その見取り図を得ることが自己改革を確かな基盤に置くことになる。本書の課題は、それを農協そのものの歩みを総括する中から見出すことである。

目次

序章 ユートピア思想と協同組合
第1章 日本型総合農協の歴史的基盤
第2章 農業団体統合から総合農協へ
第3章 経済成長下の総合農協の発展
第4章 「制度としての農協」の動揺
第5章 総合農協解体論をめぐる激動
第6章 自主・自立の協同組合としての自己改革

著者等紹介

太田原高昭[オオタハラタカアキ]
1939年福島県会津若松市生まれ。1968年北海道大学大学院農学研究科博士課程単位取得。1990年北海道大学教授(農業協同組合論講座担当)、同大農学部長、大学院農学研究科長、日本協同組合学会会長、日本農業経済学会会長、第19期日本学術会議会員(6部)などを経て、2003年北海学園大学経済学部教授。その後、北海道地域農業研究所所長、北海道農業顧問、生活協同組合コープさっぽろ会長理事、北海道食の安全・安心委員会会長などを歴任。現在、北海道大学名誉教授、北海道地域農業研究所顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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茶幸才斎

4
農協と農業政策の歴史的推移を詳細にたどることで、農協が信用、購買、販売、利用の4種兼営をなす総合農協であることの意義、また時代に応じて自主改革を進めてきた組織的健全性を示す一方、政府の規制改革会議による「農業改革への提言」を、歴史と実情を理解しない乱暴なものと批判した上で、農協が掲げる「自己改革」を、自ら農業政策を考える自主自立の組織への脱却として展望している本。そうね、そろそろ改めましょうか。どんな問題にもまず御上を当てにし、結果的に御上のやることに不満と失望を抱くだけの、我々の極めて受け身な国民性を。2017/03/09

はっちー

2
協同組合の歴史がわかる良書。現在の農協問題も歴史を通してみれば別の見方ができる。2017/07/22

ようへい

1
最初は協同組合の歴史をダイジェストで紹介。それから農協の変わっていくとこ、協同組合として変わらないとこが書かれています。参考人として国会で意見陳情するところがカッコ良かったです。2017/08/13

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