平和構築論を再構築する―日本はイニシャティブを発揮できるか

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  • サイズ A5判/ページ数 250p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784535586581
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C3036

出版社内容情報

日本は世界の平和のためにいかなる貢献が可能か。紛争解決の現場での外交経験と豊富な学識を融合させ、この困難な課題に応える。


第1章 日本の視点から平和構築について考える
 第1節 日本の課題:国際社会のなかで考え、生きていく覚悟と努力
 第2節 平和構築に関する五つの所見
 第3節 人道的介入、移行期の正義、そして民主化

第2章 国際貢献とは何か
 第1節 国際貢献とは?
 第2節 国際社会とは?
 第3節 わが国の国際貢献の歴史
 第4節 国際貢献の手段と分野
 第5節 国際貢献に資する人材とは

第3章 国際貢献論の展開とその軌跡
 第1節 世界を見る日本の目、日本を見る世界の目
 第2節 戦後60年間の日本外交の軌跡
 第3節 国際平和協力イコール国際貢献という枠組み
 第4節 国際貢献:直面する課題と将来の役割

第4章 国際貢献とODA支援の役割
 第1節 岐路に立つODA
 第2節 ODAをめぐる抜本的な改革
 第3節 ODAの起源とその後の発展の軌跡
 第4節 日本のODAの功罪
 第5節 日本のODAの課題

第5章 国際政治と平和構築の実像
 第1節 冷戦終了後の国際政治環境の変化
 第2節 環境からみた平和構築の”虚”と”実”
 第3節 ”成功”と”やり直し”から浮かびあがる教訓

第6章 現場からみた平和構築の実践
 第1節 平和構築をめぐる政治と外交が果たす役割
 第2節 平和実現と秩序の回復に向けて
 第3節 政治の安定に向けて
 第4節 国づくりに向けて
 第5節 平和構築と人間の安全保障的アプローチ
 第6節 残された課題と挑戦

第7章 平和構築を成功させるための条件とは
 第1節 破綻国家・失敗国家
 第2節 すべてを賄うサイズはない
 第3節 平和構築のために四つの指針
 第4節 円滑な移行
 第5節 待ち望まれる新たな仕組み
 第6節 日本の課題
 第7節 その後の展開

第8章 繰り返される失敗の背後にあるもの
 第1節 平和構築の脆弱性
 第2節 国連の動き
 第3節 主要関係国の動き
 第4節 東ティモールの動き
 第5節 結びにかえて

第9章 平和構築の時間軸のなかに現れた変化と将来に対する不安
 第1節 オイル・マネーの流入と中国の進出
 第2節 東ティモールに特徴的な平和構築に関する三つの与件
 第3節 民主化の進展とその可能性
 第4節 平和の配当:新たに生まれる国富とどう配分するか
 第5節 急増する若年人口と雇用問題
 第6節 人材育成、インフラ整備、産業育成
 第7節 日本の立ち位置

第10章 平和構築と人間の安全保障
 第1節 五つの課題(トピックス)
 第2節 「人間の安全保障」概念の進展
 第3節 日本の視点からみた「人間の安全保障」の特徴
 第4節 平和構築の現場での人間の安全保障的アプローチ
 第5節 東南アジアにおける人間の安全保障の挑戦
 第6節 人間の安全保障の類型

おわりに


【著者紹介】
初代駐東ティモール大使、日本国際問題研究所客員研究員

目次

第1章 平和のための国際協力について考える―日本の視点に立った一考察
第2章 国際貢献とは何か
第3章 国際貢献論の展開とその軌跡
第4章 国際貢献とODA支援の役割
第5章 国際政治と平和構築の実像
第6章 現場からみた平和構築の実践
第7章 平和構築を成功させるための条件とは
第8章 繰り返される失敗の背後にあるもの
第9章 平和構築の時間軸のなかに現れた変化と将来に対する不安
第10章 平和構築と人間の安全保障

著者等紹介

旭英昭[アサヒヒデアキ]
1946年、静岡県生まれ。1970年東京大学法学部卒業。1971年外務省に入省、2004~05年初代駐東ティモール大使。2006年退官。2007~13年東京大学教授(専門は国際関係論、国際政治)。現在、日本国際問題研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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