日経ビジネス人文庫<br> 帝王学―「貞観政要」の読み方

日経ビジネス人文庫
帝王学―「貞観政要」の読み方

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  • サイズ 文庫判/ページ数 225p
  • 商品コード 9784532190453
  • NDC分類 335.13
  • Cコード C0134

出版社内容情報

著者略歴 :

内容説明

組織の指導者はいかにあるべきか?敵の忠臣を登用せよ、部下の諫言を聞き入れよ、清貧の生活に甘んじよ―これらが『貞観政要』の教える行動鉄則だ。古来、為政者の必読書とされてきた名著を、現代のビジネスリーダーに向けて読み解いたベストセラー。

目次

1 いま、なぜ『貞観政要』なのか
2 「兼聴」―情報を吸い上げる
3 「十思」「九徳」―身につけるべき心構え
4 「上書」―全能感を捨てる
5 「六正・六邪」―人材を見わける基本
6 「実需」―虚栄心を捨てる
7 「義」と「志」―忘れてはならぬ部下の心構え
8 「自制」―縁故・情実人事を排する
9 「仁孝」―後継者の条件
10 「徳行」―指導者に求められるもの

著者等紹介

山本七平[ヤマモトシチヘイ]
1921年東京生まれ。青山学院卒業。58年山本書店を創業、70年自ら訳した『日本人とユダヤ人』がミリオンセラーとなる。その後、評論家として精力的な執筆活動に入り、81年菊池寛賞を受賞。主な著書に、『「空気」の研究』『一下級将校の見た帝国陸軍』『日本資本主義の精神』『聖書の旅』『論語の読み方』など。91年没
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

105
山本七平の著書、3冊目◆中国の古典「貞観政要」を解説した一冊。◆少し前に貞観政要関連の書籍を読んだ気がするが、どうもうまく思い出させなかったが、本書を読んで徐々に蘇り^^ ◆平安時代から日本人のリーダー学の教科書として君臨。唐の時代の史官・呉兢が太宗と彼の部下との政治に関する問答を記したもの。◆組織統率の基本的心構えは、「十思」「九徳」。◆人を見るときの視点「六正」「六邪」◆情報を吸い上げる「兼聴」◆虚栄心を捨てる「実需」 ◆部下の心構え「義」「志」◆全能感を捨てる「上書」◆指導者に求められる「徳行」2020/06/05

Yuma Usui

28
「創業と守成いずれが難きや」で有名な貞観政要の解説本。源頼朝や徳川家康が愛読したと言われる貞観政要は、唐の創立者である太宗と部下とのやり取りを収めたもの。部下の諫言に真摯に耳を傾ける重要性を説いている。互いにメンツを立て相手の感情を害すまいとすれば問題は見えなくなり機能を失う「相惜顔面」や、上と下が付和雷同する「上下雷同」など、組織が崩れる原因や状況に触れており参考になる。臣下の魏徴が日本でももう少し有名になったら謙虚なワンマン社長が増えるのではと思った。2018/07/11

出世八五郎

26
米国大統領は聖書に片手を置いて就任式をする。日本ではその聖書に中るのが本書ではないか。リーダー学の本として平安時代より頼朝政子家康と読み継がれてきたが、戦後ばったりと読まれなくなり埋もれた本。貞観の治と呼ばれた理想政治を書いたもので、社会維持する為の指導者してのありかたが書かれている。前半では現代と対比して描かれ、途中からは原本のエッセンスを抽出している。本書は広く読まれるべきで特に皇室、政治家、経営者くわえて一般人が読んで得るものがある。システムも重要だがやはり人間が大事で人を見る眼がないと意味がない。2015/03/04

小木ハム

22
題を読んでの如く、貞観政要を噛み砕いて中身抜粋した内容。難しい漢文がつらつらと書かれてるのかなと警戒したけどそんな事はなかった。イエスマンの有毒性、直言のありがたみ、会社人に例えての説明は理解しやすいし、別に人の上に立つとかは関係なく一人の人間として品性を磨く意味で一読する価値は高い。己を自制し諫め戒められる良本です。常に傍らに置いておきたい。『権力を握ると3年でバカになる。/GNPの多くの部分を虚栄産業が占めているといった状態は、決して健全な状態ではあるまい』2017/07/15

KAZOO

20
単行本でも読んで、七平ライブラリーでも読みましたが、もう一度文庫本を電車の中で読みました。貞観政要という古典をうまく繙いてくれています。題名が帝王学と少し扇情的ですが、政治家や企業の管理職の方が1回は読んでおいたほうがいいと思います。山本さんはあまりマスコミにおもねらない方だと思っていますが、山本さんのこの本を読むと原文を読まないでもかなり大変だと感じました。2014/06/20

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