ブレインブック―みえる脳

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ブレインブック―みえる脳

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  • サイズ B5判/ページ数 256p/高さ 30cm
  • 商品コード 9784524263875
  • NDC分類 491.371

目次

脳と身体
脳の解剖学
感覚
運動とその制御
情動と感情
社会脳
言語とコミュニケーション
記憶
思考
意識
個人個人の脳
発達と老化
病気と障害

出版社内容情報

2012年夏,私たちは「脳」にここまで近づいた
脳を学ぶ.人間を学ぶ.

脳科学の入門書,現代版教科書.基本的な脳と感覚器の構造・機能から高次機能と疾患までを,ビジュアルに優れたCG,イラスト,写真を多用してわかりやすく解説.最新の研究内容も盛り込まれ読者の興味をひきつける内容となっている.また400におよぶ用語解説が理解の手助けとなる.メディカル学生のみならず,「脳」に興味を持つすべての人にお勧めの一冊.

脳の研究
脳はヒトの身体の中で,秘密のベールに包まれた最後の器官である.長い間,人々は脳が何のためにあるのかを理解することさえできなかった.その神秘の器官に対する人々の知識が進歩し蓄積するとともに,脳の解剖学,機能,処理過程に関する発見は,世紀を越えた長くゆっくりとした旅路を歩んできた.

脳の探究
脳は,構造が繊細で,働いている状況を目で見ることもできないために,研究が特に難しい器官である.最も興味深い脳の産物である「意識」は,物理的な過程とはとても思えないため,昔の人たちには意識と脳とを関連づける明確な理由はなく,それが問題をさらに難しくした.それにもかかわらず,哲学者や医師たちは何世紀にもわたって脳を理解しようとしてきた.ここ25 年の間に脳のイメージング技術が進歩したことによって,かつてはまったく神秘の領域であった脳の詳細な地図が,神経科学者たちの手で作り上げられた.

脳の構造
脳は複雑で,多くの層からなる構造を有している.主要な大脳半球を剝がすと,その中にさらに小さな一連の構造がある.そのうちのあるものは,小脳や視床のように不連続な塊である.一方,それら大きな構造の中には,顕微鏡でしか見分けられないほど小さな,ニューロンや神経線維からなる領域がある.

脳の階層構造
脳の主要な領域は,いくつかの方法で分類できる.そのどれにおいても,主となる領域は大脳である.大脳は,しわがありピンクがかった灰色をした,脳全体の体積の4 分の3 以上を占める構造である.大脳は左と右の半球に分けられ,その半球は脳梁と呼ばれる神経線維の橋で結ばれている.大脳は海馬と扁桃体を含み,終脳とも呼ばれる.それらの領域とともに,間脳として知られる視床,視床下部,それに関連する部分などの大脳が包み込んでいる領域までを含めて,前脳という主要な脳の分画が構成されている.前脳の下方には中脳があり,これは,基底核をはじめとした神経核と呼ばれる一連の細胞体を含む小さな区画である.中脳の下には後脳が続き,後脳の最前部に橋,次に小脳,そしてその下は先細りして脊髄へとつながっている.



老いていく脳
老化とは,脳と身体が退化し始めることであると従来は考えられてきた.確かに,ニューロンが失われ,残存したニューロンにおいても興奮伝達速度が落ちてしまう.それが思考スピードの低下や記憶障害,および反射の低下を招き,平衡障害や運動障害を起こすことがある.

自然な退化
かつては50 歳まで生きることはまれであった.そのため,私たちは脳を高齢まで使用できるようには進化していないのである.つまり脳の老化は,人類の歴史と進化において比較的新しい現象である.脳や運動ニューロンの自然な変性は病気によって引き起こされるものではないので,特定のパターンの変化を伴った認知症の病理現象と混同すべきではない.大部分のニューロンはヒトが死ぬまで健康なままであるが,脳の体積と大きさは20 歳から90 歳までの間に5─10% 減少するということが,最近の研究によって示されている.

前向きな老化
脳は老化の結果に対して代償することができ,年をとるとともに精神機能が発達することもある.45─50 歳の年齢層では前頭葉および側頭葉のミエリンが増加するので,知識をよりうまく管理できるようになるかもしれない.理解力試験の結果から,高機能型の高齢者では両半球を同時に使ったり,若年成人や低機能型の高齢者とは異なる半球を使ったりしていることがわかった.

脳の若さを保つには
脳の老化に関する最新の研究から,定期的な運動などの生活要因により,老化のペースを遅らせることができることがわかってきた.