日本大災害の教訓―複合危機とリスク管理

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  • サイズ B6判/ページ数 415p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492395653
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C3033

目次

大災害と複合連鎖危機
1部 大災害と国土・都市(国土と防災―大地震・津波被害と備え;復興と再生―消えた自治体・翻弄された自治体;東京の被災―試された災害対応力と国際競争力への影響)
2部 経済をめぐる諸問題(マクロ経済―大震災と日本経済;企業経営―サプライチェーンと事業継続;原発事故―福島原発事故をなぜ防げなかったか;電力供給―大震災と日本の電力供給体制)
3部 大災害と政治・社会(政治機能―ガバナンス危機の解剖;消費行動―自粛と萎縮からニューノーマルへ;情報通信―災害時情報通信基盤マネジメント)

著者等紹介

竹中平蔵[タケナカヘイゾウ]
慶應義塾大学総合政策学部教授、グローバルセキュリティ研究所所長(博士、経済学)、1951年生まれ。一橋大学卒業後、日本開発銀行、大蔵省主任研究官、ハーバード大学客員准教授などを経て現職。この間、2001‐2006年小泉内閣において経済財政政策担当大臣、金融担当大臣、郵政民営化担当大臣、総務大臣などを歴任。ワールド・エコノミック・フォーラムのファウンデーションの理事会メンバー。アカデミーヒルズ理事長、公益社団法人日本経済研究センター研究顧問、(株)パソナ取締役会長、(財)森記念財団都市戦略研究所長などを兼務

船橋洋一[フナバシヨウイチ]
慶應義塾大学特別招聘教授(博士、法学)、1944年生まれ。東京大学卒業後、朝日新聞社入社。北京特派員、ワシントン特派員、アメリカ総局長、主筆を経て現職。この間、ハーバード大学ニーマンフェロー、米国際経済研究所(IIE)客員研究員、米ブルッキングズ研究所特別招請スカラー。インターナショナル・クライシス・グループ(ICG)執行理事。「日本再建イニシアティブ」財団理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ja^2

1
3.11では東京電力に世間の批判が集中した。しかし私は「自然災害なのだから仕方ないだろ。水に落ちた犬を叩くな!」と擁護してきた。▼だが、彼らはその資金力を背景に、役人の天下りを受け入れ、莫大なスポンサー料を投じてマスメディアに恩恵を与え、研究費を支援して大学研究者をも囲い込み、さらには元重役等を国会議員にして全国の政治家に資金援助してきたらしい。▼恐らく、社員一人ひとりは皆、正しいことをしているつもりで行動していたに違いないのだ。巨大組織の見えない力に薄ら寒さを感じる。▼あれから、ちょうど一年が経つ。2012/03/10

壱萬弐仟縁

1
「不況下の増税というマクロ経済運営の原理原則に反した政策は、日本経済に打撃を与える」(186ページ)との指摘は重要である。理由は、これからはスタグフレーションを想定できるからである。消費増税は不公平税制で、弱いものいじめなのである以上、必需品ですら物価が上がるので、不況が長期化すると予見される。企業からすると、財やサービスの回転、稼働率が今よりも悪くなり、在庫が増えてしまう。デフレなら安く売り尽くしたが、単にゴミが増えるだけとなりかねない。赤字承知で安くするしかない。8章の人間安全国家保障の概念が重要だ。2012/11/14

jupiter68

1
読んだ、読んだ。自分とは関係ない分野の部分もあるので、読み飛ばしたところも正直ある。でも、この3.11の件について大雑把に把握したい場合は非常に役立つ書物ではないかと思っている。この意味から読むことを勧めたい。2012/08/03

しまちゃん

1
2011年3月11日に起こった東日本大震災を防災、経済、政治、エネルギーなどさまざまな観点から解説しています。世界の人々からの励ましや支援などのことや政府の対応についても詳しく書かれています。新たなリスク管理の考え方も示唆してくれています。2012/05/08

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