大日本帝国の海外鉄道

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  • サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784490209112
  • NDC分類 686.21
  • Cコード C0065

出版社内容情報

日本統治下にあった台湾、朝鮮、樺太などに敷設した鉄道は、どこを通り、どんな列車が走っていたのか?その実態を紹介。

日本統治下にあった台湾、朝鮮、樺太などに敷設した鉄道は、どこを通り、どんな列車が走っていたのか。また、現地の通貨、内地と異なる切符、時差や旅館など、当時の人がどのような鉄道旅行をしたのかを詳しく解説。

概 説 外地に関する基礎知識

第1章 台湾の鉄道旅行
 1 台湾の鉄道事情概観
   ~産業鉄道としての性格が強かった~
 2 日本統治時代の台湾の観光事情
   ~南国情緒の温泉と豊かな自然が魅力~
 3 台湾へのアクセスルート
   ~内地からも大陸からも航路が多数~
 4 日本統治下にあった台湾への第一歩
   ~出入域手続き、時差、両替事情~
 5 台湾の鉄道旅行とことば
   ~中国風と日本風の名称が混在~
 6 台湾に広がる多彩な鉄道網
   ~官営鉄道、製糖鉄道、そして手押し台車~
 7 台湾島を走った名物列車
   ~長距離急行にもトロッコにも一等があった~
 8 台湾を上手に旅するトクトクきっぷ
   ~外地で唯一の普通遊覧券が便利~
 9 台湾の鉄道名所を訪ねる
   ~日本一高い駅は台湾にあった~

第2章 朝鮮の鉄道旅行
 1 朝鮮の鉄道事情概観
   ~内地よりも高規格の国際鉄道として発展~
 2 日本統治時代の朝鮮の観光事情
  ~戦跡巡りがメインルート~
 3 朝鮮へのアクセスルート
   ~陸・海・空に開かれた多様な行路~
 4 朝鮮の出入域事情
   ~同じ日本国内なのに税関検査があった~
 5 当初は混在した内地との時差
   ~鉄道創業期は内地より32分遅かった~
 6 朝鮮旅行での両替事情
   ~日本円と等価の朝鮮銀行券~
 7 朝鮮の鉄道旅行とことば
   ~駅名標の文字は4種類~
 8 朝鮮各地の多彩な鉄道路線
  ~国鉄と私鉄が観光客輸送で連携~
 9 朝鮮を駆け抜ける看板列車
   ~「のぞみ」「ひかり」は朝鮮で生まれた~
 10 朝鮮を上手に旅するトクトクきっぷ
   ~内地からも現地でも種類はさまざま~
 11 朝鮮の鉄道名所を訪ねる
   ~朝鮮の伝統駅舎や雄大な景勝路線~

第3章 関東州の鉄道旅行
 1 関東州の鉄道事情概観
   ~人力のハンドカーから満洲への国際路線まで~
 2 関東州へのアクセスルート
   ~陸・海・空から大連へ~
 3 関東州を旅するテクニック
   ~通貨、ことば、割引きっぷなど~
 4 関東州の鉄道路線
   ~旅順線と大連市電が観光客の足~

第4章 満洲の鉄道旅行
 1 満洲の鉄道事情概観
   ~日本とロシアが鉄道権益を奪い合った~
 2 満洲の観光事情
   ~満鉄沿線を中心に観光地化が進んだ~
 3 旅行時の治安について
   ~満鉄附属地以外は安全確保に注意~
 4 満洲へのアクセスルート
   ~大連ルートと朝鮮ルートが競合~
 5 パスポートがいらない外国・満洲
   ~中華民国時代から日本人はパスポート不要~
 6 同じホームで並ぶ列車に時差がある
   ~満鉄と東清鉄道は26分違い~
 7 鉄道旅行者は複数の暦を使い分けよう
   ~時刻表の年号を読み解く~
 8 統一通貨がない満洲国以前の両替技術
   ~旅行者泣かせの複雑な通貨事情~
 9 満洲の鉄道旅行とことば
   ~中国語、日本語、そしてロシア語~
 10 満洲開拓と欧亜連絡を担う、満洲の各路線
   ~満鉄は全満洲の鉄道路線の1割強~
 11 万里の長城を越えた日本の鉄道路線
   ~国家主権を超越した異形の鉄道~
 12 満洲の大地を走る名物列車
   ~国際色豊かな満洲の急行列車たち~
 13 満洲を上手に旅するトクトクきっぷ
   ~割高な満鉄の旅には割引切符が不可欠~
 14 満洲の鉄道名所を訪ねる
   ~近現代史の現場が鉄道と隣り合わせ~

第5章 樺太の鉄道旅行
 1 樺太の鉄道事情概観
   ~島の東西両海岸沿いを路線が北上~
 2 樺太へのアクセスルート
   ~冬は困難な宗谷海峡越え~
 3 樺太を旅するテクニック
   ~日露駅名比較表で駅名確認を~
 4 樺太の鉄道名所ガイド
   ~雄大なループ線が自慢の最北鉄道~

第6章 南洋群島の鉄道旅行
 1 知られざる南洋群島の鉄道
   ~産業鉄道が散在する未知の島々~
 2 南洋群島の旅行案内
   ~観光ガイドブックに記述なし~
 3 サイパン・テニアン・ロタの鉄道
   ~旅客列車も走った南洋群島の代表的鉄道~
 4 パラオの鉄道
   ~全容不明の鉱石運搬鉄道~

内容説明

台湾、朝鮮、満洲、樺太、南洋群島、戦前に日本が造った鉄道を探る。

目次

第1章 台湾の鉄道旅行
第2章 朝鮮の鉄道旅行
第3章 関東州の鉄道旅行
第4章 満洲の鉄道旅行
第5章 樺太の鉄道旅行
第6章 南洋群島の鉄道旅行

著者等紹介

小牟田哲彦[コムタテツヒコ]
昭和50年、東京生まれ。早稲田大学法学部卒業、筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業法学専攻修了。日本および東アジアの近現代交通史や鉄道に関する研究・文芸活動を専門とし、紀行作品や論文を多数発表。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tadashi_N

39
戦前の鉄道旅行指南書。本土とそれ以外は、やっぱり対等ではなかった。2018/04/15

へくとぱすかる

29
1945年以前、日本が支配した海外の地域の旅とは、どんなものだったのか。こればかりは過去の地図を見てもわからない。この本は膨大な史料をもとに、旅行ガイドブック的に、過去の旅行を復元した試みである。鉄道ファンには「あじあ」号の存在は有名だが、果たして実際に乗ったらどんなものなのか。費用やサービスなどはどうだったのか。機関車ファンではなく乗り鉄の方に重点をおいて解説。2016/12/15

飯田健雄

23
この本はいいな。歴史的旅ロマンがある。『日本帝国の車窓から』というタイトルに変えた方がいいかも。1935年に戻り、樺太の鉄道、満州の鉄道、台湾の鉄道、サイパンの鉄道、遼東半島の鉄道、上海の日本租界地、汽車でコトコト、外地の風景を見たかった。戦前は、日本人の地理的空間は、現在よりもはるかに広かった、良かれ悪しかれ。当時の人々は、日本に帰るのではなく、「内地」に帰るだったんだよね。絶対に、現在とは違う、日本人像がみられたはずだ。2016/04/13

シゲ

4
旅行のガイド本としてとても面白かった。写真や図や表が多くて読みやすい。明治後半に生まれた祖父が、釜山~大連の観光旅行の思い出話で「先生だったので安く行けた」と言っていたのは教職員にも学割があったからだと分かり、「日本人ばかりだった」という当時の観光地の様子もより鮮明になった。鉄道敷設の経緯や経営権の遷移、時差や両替、ビザや関税の話も当時ならではで面白い。とにかくなにより広い周遊範囲が羨ましいのだった。2016/05/29

やまほら

3
戦前、外地の鉄道旅行をするための「いわば『地球の歩き方』の情報重視系の仮想ガイドブックを志向」(「はじめに」)本。読み始めは「?」という感じだったが、台湾・朝鮮・関東州・満州・樺太・南洋群島のそれぞれについて、鉄道の路線・列車・切符、行き方、言葉・時差・通貨や鉄道関係の名所について紹介された構成は、なるほどガイドブックだ。当然ながら、だからと言って情報の羅列ではなく、文章も読みやすく、適切な地図・写真と合わせ、楽しめる1冊だった。何より、私自身が、それぞれの土地に「行ってみたい」と思っている。2016/06/12

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