創元推理文庫
フローテ公園の殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488106034
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

当初鉄道事故と思われたアルバート・スミスの死は、委曲を尽くす捜査によって悪質な計画殺人の事相を呈し始めた。しかしファンダム警部も全容解明に至らず、舞台は南アフリカから一転スコットランドへ。消息を絶った婚約者に寄せるマリオンの真情ゆえか、事態は新たな局面を迎える。当地で捜査に当たるロス警部は、南アの事件と共通する特徴から同一犯の可能性を考慮するが…。

著者等紹介

クロフツ,フリーマン・ウィルス[クロフツ,フリーマンウィルス] [Crofts,Freeman Wills]
1879年、アイルランド、ダブリン生まれ。鉄道技師であったが、病を得て長く休養した間に構想した『樽』を1920年に上梓し、好評を博する。1957年歿

橋本福夫[ハシモトフクオ]
1906年兵庫県生まれ。同志社大学英文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

304
★★★★☆ まず南アフリカで殺人事件が起こり、被疑者が逮捕されるが証拠不十分で釈放。続いてスコットランドでその被疑者が殺されかける。2つの犯行は類似しており、犯人は同一人物だと思われるが、1番怪しい人物にはアリバイがあった… アリバイ崩し、複数人による捜査パートに軽い恋愛要素と、初期クロフツの特色を凝縮した集大成的な作品。『樽』に比べて地味だが、個人的にはこちらの方が若干の意外性もあって好み(見抜けたけど)。 でも、もう少し有能な人が担当してたら南ア事件の段階で解決できてた気がするなぁ…2023/03/09

hiro

107
『栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック』でこのミステリの冒頭を読み、最後まで読みたくなり、去年の「下賀茂納涼古本まつり」で探し出して、千円で購入した。南アの鉄道トンネルで轢死体が見つかるところから始まる。犯人が捕まらないないまま、話はスコットランドへ移り、そこでも事件がおこり、刑事が地道にアリバイを崩していく話。もちろん、クロフツの傑作と言われる『樽』には及ばないが、昔のミステリの趣は十分楽しめた。アリバイを崩していく刑事と、あの加賀恭一郎が重なった。まさに、栞子さんのおかげで出会えた本だった。2014/02/01

yucchi

36
南アフリカとスコットランドで起きた2つの事件。距離も時間も離れた2つの事件がファンダム警部とロス警部の2人の地道な捜査により繋がっていく。当時の交通事情や2国の距離感などピンとこない部分もあるが、19章ラストでは思わずニヤリ。やるなクロフツさん(笑) 捜査物が好きな方はぜひ(^^)2017/06/04

びぃごろ

13
『栞子さんの本棚』で展開が気になった本、図書館の保存庫でありました。犯人が誰か推理しつつずんずん読み進めます。ミステリークラブの幹事長のポストは貰ったぜ!(byドミノ)動機に関してはそう単純ではなく、横溝正史かっ(´・д・)っツッコミを入れつつも、成程と。ロス警部の地道な捜査には頭が下がるが、あの身分査証工作は今OKなのか(笑2014/10/02

11
南アフリカで起きた殺人事件から、スコットランドへ続き、想定外の真相にたどり着く展開が秀逸。どんでん返し!マリオンはよくやった。クロフツはこういう色々な展開と視点があってようやく解決する事件が面白い。人間性も安定してて分かりやすく、読みやすい。ますます好きになった。2015/09/01

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