書店はタイムマシーン―桜庭一樹読書日記

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488024352
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0093

内容説明

きょうも早くおうちに帰って本を読もう―作家・桜庭一樹は稀代の読書魔である。春には穴居人生活をしつつ、冬にはコタツで亀になりながら、今日も今日とて本を読むのだ。『赤朽葉家の伝説』日本推理作家協会賞受賞から『私の男』直木賞受賞までの耽溺の日々。

目次

三月は(ちょっとだけ)パンク・ロックの月である
四月は穴居人生活の月である
五月は熊とパンツとベレー帽だった…。
六月はほんの三日間だけ八頭身だった!
七月は海辺の町でみんなで海産物を手に、踊る。
八月は銀の箱を持って匍匐前進する!
九月は地図を握ってあっちこっちにワープする!
十月はドイルの頭にちょっとだけ、触った。
十一月はジョン・アーヴィングに頭から油をかけられる…。
十二月は編集長が酔って石と話す。
一月はコックリさんで埴谷雄高を呼びだす。
二月はコタツで亀になる。
特別座談会 ジゴロになりたい。あるいは四十八時間の恋!

著者等紹介

桜庭一樹[サクラバカズキ]
1999年「夜空に、満天の星」(『AD2015隔離都市 ロンリネス・ガーディアン』と改題して刊行)で第1回ファミ通えんため大賞に佳作入選。06年『赤朽葉家の伝説』が、第60回日本推理作家協会賞を、また08年、『私の男』で第138回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

92
とてもとても気になる吉田篤弘の講談社から出ているらしい分厚い上下巻……。読みたい!この頃からは大分私の知っている桜庭さんです。赤朽葉家、私の男、読書クラブと当時あらゆる賞に片っ端からノミネートされていた裏側で、こんなにも楽しく面白がって彼女は本を読んでいたんですね。1700円の本が高い少年はまことタイムマシーンである。編集さん達との座談会も隣でちょこんと聞いていたかった。この中に書いてある一節がきっと『ファミリーポートレイト』に繋がったんだろうな、と思って。私も追い付きたかった。同じ地平で本が読みたかった2015/10/25

hiro

92
桜庭一樹読書日記を読むのは3冊目。いつもながら桜庭さんの読書量に驚く。1冊どのくらいの時間で読んでいるのだろうか。東京創元社のWebミステリーズ!に2007年3月から1年間掲載されたもので、ちょうど桜庭さんが『赤朽葉家の伝説』が直木賞候補になり、『私の男』で受賞した時期であり、直木賞の結果を待つ待ち会の様子、授賞式の様子が見れて面白い。でも感心したのは、授賞が決まった日、授賞式の日も二次会に出た後、家に帰ったあとは、普通疲れてすぐに寝てしまうと思うが、読書をするとは、桜庭さんは本当の‘本読み’だと思った。2012/11/23

ミナコ@灯れ松明の火

56
読みたい本がまた増えた!桜庭さんの感想が魅力的すぎて、たまに読んでもない本を読んだ気になってしまう。巻末の対談を含め、とにかく本が好きだー!という愛があふれまくっていて安心して読める。そうそうそう!!と何度も頷きながら、付箋をくっつけながら読んだ。直木賞の裏側で何が起こっていたか知ることもできてうれしい一冊。2011/07/24

AKIKO-WILL

55
やっぱり著者の読書日記は面白い!自身の小説「私の男」が直木賞受賞で慌ただしい日々でも必ず寝る前には必ず一冊は読む著者が凄い!直木賞とかの候補になると色々前以て準備されたりする経緯とか分かります!誰よりも本を読んでいるからこそ凄い小説は書けるんだろうな。日常の中で歯を磨いたり、ご飯食べたり、お風呂入ったりと毎日行う行為の中に普通に本を読むのが入っているんだと思います。著者の周りは、本を読む人しか居ないからそれが当たり前だけど、それが変わっている人と言われる事が違和感あるのも分かります。私もそういう環境ならも2013/08/03

れいぽ

50
今回も読み倒してますね~^^もりもり本を読んでいる間に「赤朽葉」と「私の男」が受賞してるし!K島氏やF嬢との読書トークも熱いです。出てくる本はほとんど知らないのですが、何でだか愉しい♪作家(桜庭さん)がいて編集者(K島氏etc)がいて本が出来上がっていく。本好きの、本好きによる本好きのための本!こういうのって気持ちがいいな~。2011/07/13

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