ちくま文庫<br> 中華料理の文化史

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ちくま文庫
中華料理の文化史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480430694
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0177

出版社内容情報

フカヒレ、北京ダック等の歴史は意外に浅い。ではそれ以前の中華料理とは? 孔子の食卓から現代まで、風土、異文化交流から描きだす。

内容説明

フカヒレの歴史はせいぜい三百年、北京ダックはたかだか百年あまり。ではそれ以前の中華料理とはどのようなものだったのか?主要穀物やマナーの変化、外食業の誕生、好まれる肉の移り変わり、異民族との交流による料理法の変貌―さまざまな観点から描き出される「中華料理」の姿。孔子の食卓から加速度的に進化する現代の料理までを駆け巡る芳醇な中国文化史。

目次

序章 変わる中華料理
第1章 孔子の食卓―春秋戦国時代
第2章 ラーメンの年輪―漢代
第3章 食卓のビッグバン―魏晋・六朝時代
第4章 犬肉を食うべきか食わざるべきか―隋唐時代
第5章 羊肉VS豚肉―宋代
第6章 箸よ、おまえもか―宋元時代
第7章 ああ、フカヒレ―明清時代

著者等紹介

張競[チョウキョウ]
1953年、上海生まれ。明治大学教授(比較文化学)。上海の華東師範大学を卒業、同大学助教を経て日本留学。東京大学大学院総合文化研究科比較文化博士課程修了。国学院大学助教授、ハーバード大学客員を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ヨーイチ

33
実を言うと「中華四千年の美食の追求」の様な内容を期待していたのだが、冷静に歴史と文化を考えれば、そんな物はコチラの勝手な思い込みで(小生だけかなぁ)フカヒレも北京ダックも結構新しい、てな事実を著者はサラリと述べている。文化的な統一感が有る気がしている、日本人の思い込みは注意が必要だと反省。王朝が入れ替わり、異民族が君臨してきた広大な(これとても中国と呼ばれる地域が伸び縮みしている)地域が一枚岩のわけが無い。上海生まれで同世代で留学経験の豊富らしい著者の公平な論は信頼して良いと思う。続く2022/10/23

Aminadab

21
比較文学研究者が主に文献資料によって書いた中華料理史。必ずしも網羅的ではなく、内容が古い時代に偏って、美味しいものが出てくる明清が手薄な憾みはあるが面白く読んだ。五胡十六国時代に侵入してきた騎馬民族は、遊牧生活に必須のパートナーだから決して犬を食べない。また豚が嫌いで羊が大好き。また清朝の前半の皇帝たちには海鮮を食する習慣がなく、なかなかフカヒレが宮廷料理に現れない。近代の四川省や湖南省で大量に消費されるトウガラシもなかなか文献に出ず、1861年にようやく初出。しかも健康に悪い困った食べ物扱いだという。2022/06/28

だまし売りNo

15
中国には沢山の郷土料理があり、地方の特色を生かした独特の味付けがなされている。2022/03/06

ああああ

12
天ぷら、寿司、キムチにピザマルゲリータ、国や地域の特色とされる料理も、その年齢はとても浅い。もちろん世界に冠たる中華料理もまた同様だ。その4千年の歴史に比べてうつろいゆく食の歴史は薄く・浅いようにも思えるが、著者の言うとおりそれを残念がる必要は全くないと思った。あらゆる民族や文化を超えて、食材や料理(と言うより美味しいもの!)の伝播が、人類にとって重要だという証拠なのだから。「邯鄲の夢」において老人が煮ていた粥の中身を気にしたり、故郷の料理名の変化にあわてる著者のエピソードも楽しい。2016/03/25

singoito2

10
読友さんきっかけ。孔子の時代から現代までの中華料理の食材や調理法、テーブルマナーなどの変遷を解き明かす一冊。その変遷を中国の文化的多様性や周辺諸民族との交流にのみ帰因させる史観は気になるけれど、まぁ、小生のごとき日常茶飯史?マニア向けの肩のこらない読み物としては上出来の部類。全体的に言えることですが、とりわけフカヒレの姿煮などが出てくる第7章は、空腹時は読まないほうが良いかもしれません。2023/01/21

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