ちくま学芸文庫<br> 草莽論―その精神史的自己検証

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草莽論―その精神史的自己検証

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480098467
  • NDC分類 281
  • Cコード C0112

出版社内容情報

草莽、それは野にありながら危急の時に大義に立つ壮士である。江戸後期から維新前夜、奔星のように閃いた彼らの生き様を鮮烈に描く。解説 桶谷秀昭

内容説明

明治維新を語るうえで外せない「草莽」。吉田松陰の「草莽崛起(そうもうくっき)」という言葉で知られる通り、それは、野にありながら天下危急のときにおのれを顧みず、大道に立つ壮士たちをさす。孟子に由来するこの言葉は、江戸時代後期に特異な思想的背景を孕むようになり、維新前夜、つかの間の煌めきを放った。その精神を鮮烈な筆致で描き出したのが、二・二六事件の先駆的再評価などで名高い評論家・小説家・歌人、村上一郎である。蒲生君平、高山彦九郎といった「草莽の処士」のさきがけから、頼山陽ら文化・文政の文人、水戸学、そして松陰と系譜的に論じ、その終焉を見届ける比類なき名著。

目次

第1の章 草莽とはなにか
第2の章 預言者の出現―蒲生君平と高山彦九郎
第3の章 在野文人の自立と進取の人びと―文化・文政の時代から
第4の章 水戸学の人びと―藤田一門と会沢正志斎を中心に
第5の章 吉田松陰―恐れ乍ら天朝もいらぬ
第6の章 松陰以降―コノこまり物

著者等紹介

村上一郎[ムラカミイチロウ]
1920(大正9)年、東京に生まれる。評論家・小説家・歌人。東京商科大学卒業後、海軍に入隊。主計大尉として敗戦をむかえる。戦後、「日本評論」の編集者となるが、プレスコード違反により退職を余儀なくされ、以後文筆活動に専念。1964年には個人誌「無名鬼」を創刊。1975(昭和50)年、自刃(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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厩戸皇子そっくりおじさん・寺

63
自刃して死んだ村上一郎が何故か昔から気になっている。その死も含め、革命にまつわる著作が多い気がして、幕末好きの私には気になる人だった。先日ツイッターで村上一郎の文の一部を見た。「武とは羞かしいものである」という一言でこの人がすっかり好きになってしまった。本書の巻末で先立たれた海軍の恩人を偲ぶ切ない一文にやられた。今ではもうすっかりいなくなってしまったタイプの人。この『草莽論』は最後に書かれた本だそうだ。草莽と呼ばれる人達の列伝的精神史。みなもと太郎の漫画『風雲児たち』を読んだ人にはピンと来る人達が(続く)2018/06/30

肉欲棒太郎

2
戦中は「市民社会派」青年だった村上一郎は戦後「社稷」派に行き、それが「草莽」に結実した。これは単に左翼から右翼に転向したとかいう単純な問題でもなさそう。ってか1年2ヶ月で618冊も本を読んだ吉田松陰すげ〜。巻末の参考書目がなかなか興味深い。パリ・コミューンの徒も「草莽」なのね。2019/06/09

こずえ

2
吉田松陰はあまりに有名。しかし彼の草莽崛起という言葉はそこまで認知されておらず、また草莽の由来や幕末思想の系譜についても思想史をやっている人以外には殆ど知られていない。これをさらっと読むことができる良書だった。吉田松陰に限らないが、いかな有名人であってもその人に影響を与えた人・文献はあるということを頭の片隅においてほしい2018/05/21

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