出版社内容情報
英語ができればグローバルな人材?幼少期からネイティブ教師の教育を受けるのがベスト? 日本人の英語信仰、その真偽をあぶりだす。英語は全世界の人々を繋ぐ? 英語力は経済的な成功に? ネイティブ教師について幼少期から学習するのが良い? 日本人の英語信仰、その真偽をあぶりだす。
久保田 竜子[クボタ リュウコ]
著・文・その他
内容説明
国際化の必要性が叫ばれ始めた一九八〇年代以降、英語教育は常に議論され続けてきたが、特にここ数年「グローバル人材」育成に向けて様々な提言がされてきている。小学校からの早期英語教育、英語による教室指導、外部テストの導入、教員の英語力強化などだ。その裏側には、「英語は全世界の人々をつなぐ」「英語力は経済的成功をもたらす」という、ほとんど信仰のようなものが横たわっている。しかしそれは本当なのだろうか?海外の大学で二五年教鞭をとってきた言語教育学者が、日本人の中に深く根を張る「英語への信仰」と「幻想」を、10のポイントに分けてあぶりだす。
目次
幻想1 アメリカ・イギリス英語こそが正統な英語である
幻想2 ことばはネイティブスピーカーから学ぶのが一番だ
幻想3 英語のネイティブスピーカーは白人だ
幻想4 英語を学ぶことは欧米の社会や文化を知ることにつながる
幻想5 それぞれの国の文化や言語には独特さがある
幻想6 英語ができれば世界中だれとでも意思疎通できる
幻想7 英語力は社会的・経済的成功をもたらす
幻想8 英語学習は幼少期からできるだけ早く始めた方がよい
幻想9 英語は英語で学んだ方がよい
幻想10 英語を学習する目的は英語が使えるようになることだ
著者等紹介
久保田竜子[クボタリュウコ]
カナダ・ブリティッシュコロンビア大学教授(応用言語学)。長野県生まれ、立教大学卒、公立中学・高校で英語教諭(1980‐1986年)。1992年トロント大学で教育学博士号取得。米ノース・カロライナ大学で14年以上の准教授・教授を経て、2009年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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