ちくま新書
患者のための医療情報収集ガイド

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  • サイズ 新書判/ページ数 210,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480064950
  • NDC分類 490.4
  • Cコード C0247

内容説明

貝原益軒は「医は仁術なり」と言った。かつて医者は俗人が知り得ない広い知識と高い志を持って人々を救ってくれる、そんな存在だった。今はどうだろう。インターネットの普及により、医療情報は公開され、医学はめまぐるしく変化・発展し、ひとつの病に対する治療法もひとつではなくなってきた。「あなたはどの治療をお望みですか」と医者に患者が訊かれる時代。本書では、あなたにピッタリの、質の高い情報を手に入れるテクニックを伝授。

目次

第1章 医者に“おまかせ”はもうできない
第2章 まずは基礎的な知識を仕入れる
第3章 その治療、効きますか?
第4章 自分に合った治療法を見つける
第5章 ほんとうに役に立つ情報を見極めるテクニック
第6章 マスコミ情報との付き合い方
第7章 経験の持つ価値

著者等紹介

北澤京子[キタザワキョウコ]
1961年生まれ。京都大学理学部卒。日経マグロウヒル社、マガジンハウスを経て、現在、日経BP社日経メディカル編集委員。2007年英国ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院修士課程修了(公衆衛生学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やまやま

8
医療情報はup-to-dateを常に求められる内容であり、検索環境が常に新しくなる中で、10年前に書かれたとは思えない、今でも大変有用な書物である。執筆時点から大きく進展した部分として、オープンアクセスで出版される電子ジャーナルがかなり増えたところと、グーグル翻訳のレベルが格段に向上し、英語で四苦八苦しなくてもある程度概観が掴めるようになった点はあるが、良く整理されたガイドブックである。似非科学やトンデモ科学に騙されないようにするには、着実に論文にあたっていくしかないと思うが、大きくその助けになるのでは。2019/10/10

Humbaba

7
自分の専門外の問題に対しては、完全に最新の情報をつかむと言うのは難しい。報道はその内容自体は事実だったとしても、それが本当に意味があることを保証してくれているわけではない。誰が何を目的として伝えているかを考えて、間違った情報に踊らされないようにすることが必要である。2016/11/22

壱萬弐仟縁

4
PICOは初めて知った。英語頭文字。誰に対して、何をすると、何に比べて、どうなるか? (096ページ~)。医者から患者へのインフォームドコンセントで治療を進める時代。薬を代えるようなケースはPICOが必要だろう。NPO法人医学中央雑誌刊行会(122ページ)も覚えておきたい。略して医中誌だという。素人の患者でもCASP(論文を批判的に吟味するスキルを高めるためのプログラム)が重要(133ページ)。英国発ワークショップのCASP。DIPExとは患者の病歴体験のデータベース(203ページ)。貴重な情報検索手法。2013/02/20

Masaru Watanabe

3
書籍、雑誌、テレビ、インターネット。情報が氾濫している現在、手当たり次第に調べるのではなく、その前に、1、2時間かけて、このような本を読んでおくと効率的だ。患者がよい情報を得ることは、医療の質向上の重要な要素だと思う。必要な時に読み直せるよう手元に置いておく価値あり!2013/01/07

ottohseijin

3
医学生・研修医向けとしてもいい内容。いや、むしろ、本書のような「きちんとしたEBM」は、若手の方がしっかり勉強してるので、ある程度年季のいった医者向けなのかも。2011/10/20

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