実はこんなに間違っていた！日本人の健康法―医者が教える「正しい健康情報」の見抜き方

奥田 昌子【著】

大和書房（2017/12発売）

• サイズ B6判／ページ数 246p／高さ 19cm
• 商品コード 9784479784067
• NDC分類 498.3
• Cコード C0047

出版社内容情報

「世界一受けたい授業」出演で大反響の著者、最新刊！「免疫力」は上がったり下がったりしない！？　漢方薬は体に悪い！？　「世界一受けたい授業」出演著者が明かす「健康法」の裏側！

内容説明

２０万人を診察した予防医学の専門家が明かす！最新医療データに基づいた本当に体に良い生活習慣。あふれるウソ情報から、自分と大切な人を守る一冊。

目次

第１原則　私たちの体に「健康法」はいらない（「免疫力」は医学用語ではない！；ビタミンＣに「風邪予防」の効果はない；「酵素健康法」のウソとホント）
第２原則　万人に効く薬は存在しない（「化学物質が体に悪い」は迷信である；人の体はさまざま、病気もさまざま；「動物実験」をそのまま信じない）
第３原則　「科学的根拠」にも罠がある（「科学的結論」と言えるのか；技術の限界、あいまいな定義；因果関係の落とし穴）
第４原則　薬になっていないのには理由がある（有効であれば医薬品になっている；「非科学」を「科学」に見せる専門用語のマジック）
第５原則　人間は「思い込む」動物である（「体に良さそう！」と思わせる印象操作；「薬は怖いから頼りたくない」という思い込み）

著者等紹介

奥田昌子［オクダマサコ］
京都大学大学院医学研究科修了。内科医。京都大学博士（医学）。愛知県出身。博士課程にて基礎研究に従事。生命とは何か、健康とは何か考えるなかで予防医学の理念にひかれ、健診ならびに人間ドック実施機関で２０万人以上の診察にあたる。大手メーカー産業医を兼務（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Mari]

図書館　そんなに有用なら薬になってるはず。確かに！そういう面もあるだろう。ただ、薬を処方されるのは病気の時なので、病気にならないために摂った方がいいものもあると思う。特保とかには興味はほとんど湧かないが。理性は感情に負けることを心に留めながら、取り入れていきたい。

2021/10/02

[スウィーニー校長]

★★★★☆ 根拠の薄い健康情報に振り回されない為の、ニセ科学批判本（健康編）といった本。 良心的な医師は、断定口調ではなくメリット・デメリットを述べ、慎重な言い回しをする。 「成分名＋参考文献」で検索し、専門的サイトが見つからなければ、専門家が信用していない情報。 大手メーカーは効果を謳わずにイメージを語る。 等々、健康情報を見る時の注意点や、トクホ、サプリ、耳かき、岩盤浴、プロバイオティクス等の具体的事例についての見解もある。 健康情報は儲かるからノイズが多く、振り回されちゃうよねぇ。。。

2019/04/16

[スリカータ]

これは大変為になる本だった。内容が濃くて、何度か再読したくなりそうだ。元々、左巻さんの著書など、ニセ科学を検証する本のファンだけど、流行の健康法を検証する本書も、非常に興味深く読めた。著者の奥田さんは初読みだが、ご本人の講演を聴いているような語り口の文章で、図解も分かりやすくて良かった。ゴボウは好きな野菜だが、もっともっと食べたくなった。

2018/02/27

[if]

健康情報の魑魅魍魎・百鬼夜行っぷりに慄く。もう何も信じない。人体が元々備えている緻密な生命のメカニズムを信じて、規則正しく、慎ましく、強かに生きていく。・「デトックス」には何の根拠もない。・岩盤浴より入浴・日本人はブルーライトをそれほど心配しないでよし・日本人にグルテンフリーは必要ない、小麦を食べないのはもったいない。（食物性蛋白質・食物繊維）

2020/02/21

[みみりん]

ココアやココナッツオイルなど健康情報を真剣に試していた母は今脳梗塞の後遺症で「どうして・・・。」と言っている。健康情報は皆が飛びつくから本も売れるし、テレビ視聴率も上がる。必要ないことにお金を使い健康になれなかったなんて！こういう情報こそ必要。おすすめの本です。

2018/06/29