内容説明
念願かなって27歳で中途入社した出版社で、喜びも束の間、“あそこは特殊”と噂の男性誌「ANDO」編集部に配属になった文香。いきなり振られたのはAV女優のインタビューに添い寝クラブの体験記事、雑用の嵐をかいくぐって出かけた取材先では先輩のいやがらせ!?「もう自信ないよ…やっていけるの?私…」編集長の不穏な行動、特ダネ合戦の意外な結末、謎のゲリラメール―アワアワで半泣きの日々の中に文香の居場所と幸せは見つかるのか!?勇気と元気とやる気がもらえる、一気読みお仕事ノベル!
著者等紹介
白石まみ[シライシマミ]
小説家・脚本家。早稲田大学卒業。雑誌編集者を経た後、脚本家に転身。テレビドラマなど数多くの映像作品を手掛ける。2011年に『欲ばりたい女たち』(幻冬舎)で小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
76
面白かったです。出版社に中途入社した文香が配属されたのは何と男性誌編集部というのに驚かされます。やっていけるのかと思いつつ、仕事をこなしていくうちにやりがいを見つけていくのが格好良かったです。半分泣きながらであっても居場所を見つけられたのですね。お仕事小説の楽しさが詰まっていました。2018/06/03
はるき
35
何か予想より柔らかめでした(^-^; もっと七転八倒して頑張る話かと思いきや、全てが順風満帆。 うーん、波乱が欲しいなあ。2017/09/27
アズマ
18
さくっと読めて面白かったです。 中途採用で男性向け雑誌の編集として仕事をすることになった文香。最初はその仕事に迷っていてもだんだんと居場所を見つけていくところが読んでいて勇気をもらえる感じでした。作田さんとの話も好きです。出てくる料理が美味しそうでした。2018/06/10
MILKy
17
コロナ禍51冊目。不意に手に取ったお仕事小説、期待以上だった!著者が脚本家でもあるだけに、映像化されても面白そうと思う。大きくは3章編集。出版関係の話は面白い!主人公は出版社に転職した近藤文香27歳。願わない男性雑誌ANDOに配属されてしまいやっていけるか不安と闘いつつも置かれた場所で花開く。許諾をとる仕事は私も日々の業務。AVや芸能人激写の張り込みなどとキャリアを積んでく。作田さんは私ももしや?!と思ったんだよね💡ライトミステリー要素あり!ポケベル読みは私もできた(笑)テーマはドリカム、何度でも🎶2020/07/25
のんちゃん
16
望んだ出版社に中途入社した文香。しかしながら、配属先は全く馴染みのない男性誌の編集部だった。AV女優のインタビューから俳優の密会の張り込みまで、今まで全く無縁だった事に挑戦しなければならない日々。その中で、文香は仕事の使命感を見つけ、自身の進むべき道を模索する。白石さんお得意の等身大20代女子のお仕事頑張り小説。読み手の私も文香と一緒に色々と体験できて面白かった。おまけに文香の恋の成就もあって、幸せな気分になれる一冊。2018/05/06