中世ラテン語入門 (新版)

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  • サイズ A5判/ページ数 297p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784475018784
  • NDC分類 892
  • Cコード C0087

出版社内容情報

中世ラテン語の唯一の入門書

西欧の中世において、ものを考え表現し得た人は、それをすべてラテン語で行っていたのである。従って西欧の中世に関心のある人はラテン語で書かれた作品や資料と取り組まざるを得ない。その場合、古典ラテン語文法だけでは中世ラテン語の文献は十分に理解し難い。このたびの新版では第二部「文法篇」の例文の和訳にできるだけ努め、第三部の「文選」には訳をつけた。

目次

第1部 中世ラテン語史概観(口語ラテン語と文語ラテン語;後期ラテン語;前期(550‐770)の中世ラテン語
中期(770‐1000)の中世ラテン語
後期(1000‐1300)の中世ラテン語)
第2部 中世ラテン語文法(綴りと音声;語彙;語形論;統辞論)
第3部 中世ラテン語文選(説話篇;歴史・史料篇;随筆・書簡篇)

著者等紹介

國原吉之助[クニハラキチノスケ]
名古屋大学名誉教授(西洋古典学)。1926年広島県生まれ。京都大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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サアベドラ

5
中世ラテン語(ML)というのは、要するに俗語に当てられて文法が多少崩れた文語ラテン語です。口語の方は俗ラテン語(VL)と呼んで区別します。西洋史専攻の院生レベルでは必須ですが、一般読書人や学部生にはちょいと手を出しにくい分野ではあります。で、本書の内容。前半は古典ラテン語(CL)と比べて文法的にどう違うかの説明。後半は対訳・解説付き文選。日本では芥川『奉教人の死』で知られるLegenda Aureaやトゥールのグレゴリウス、ソールズベリのジョン、トマス・アクィナスなどが収録されています。2010/02/03

Koning

2
結局のところ中世ウェールズ語伝説とか読もうと思うと、どうしてもラテン語に手を出さねばならなくなるという罠。とりあえずある程度癖のようなものを見つけるしかないわけで(その時代と土地柄の)そういう意味では大変お役立ちでした。まぁ、結局辞書と文法書と行ったり来たりは変わらないのだけれど(w 2012/09/23

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