内容説明
斬新な試みが池田晶子とシュタイナーを照らし出す。
目次
第1章 考えることの重要性について
第2章 考えることの歴史的発展について
第3章 死と輪廻について
第4章 宗教について
第5章 「私」について
第6章 夢について
著者等紹介
塚田幸三[ツカダコウゾウ]
1952年生まれ、翻訳著述業。大阪府立大学農学部卒・英国エジンバラ大学獣医学部修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Gotoran
46
シュタイナーのホメオパシー理論に詳しい翻訳家であり評論家の著者。表題が示す如く、シュタイナー視点で池田晶子が論考されていく。池田はある種の「覚」ないし「悟り」があり、それが魅力であり難しさであると。一方、シュタイナーは一般の人間には見えない高次の世界を見ることができる見者であると。哲学の根本の「考えること」「生きること」「死ぬこと」など、両者の考え方・在り方が古今の思想家を引き合いに出しながら考察が加えられる。一読程度では深くは理解できないが、両者に興味があったことから有意義な読書であった。2017/09/20